シリーズ30周年記念『トイ・ストーリー』1週間限定上映が決定!『トイ・ストーリー5』は2026年夏公開に

シリーズ30周年記念『トイ・ストーリー』1週間限定上映が決定!『トイ・ストーリー5』は2026年夏公開に

おもちゃの世界を舞台に、人とおもちゃのかけがえのない絆を描いたディズニー&ピクサーの『トイ・ストーリー』シリーズがうまれてから30年。9月12日(金)から1週間限定でシリーズ1作目の『トイ・ストーリー』(95)が全国の劇場で上映されることが決定した。またシリーズ最新作『トイ・ストーリー5』が2026年夏に公開されることもあわせて発表された。

【写真を見る】『トイ・ストーリー5』のコンセプトアートも!
【写真を見る】『トイ・ストーリー5』のコンセプトアートも![c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

世界で初めての長編フルCGデジタルアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』。手描きアニメーション全盛の時代にすべてCGアニメーションのみで描き切り、その表現力は世界の観客を驚かせるだけでなく、アニメーションの可能性を一気に広げることになった。しかし愛されたのは革新的な技術だけではなく、当時、原案とアニメーターを務めピート・ドクターや、原案と脚本を務め、のちに『ファインディング・ニモ』(03)や『WALL・E ウォーリー』(08)といったアカデミー賞作品を発表することになるアンドリュー・スタントンらピクサーの面々が自由な発想と想像力で生みだした“おもちゃの世界”という豊かで独創的な”もしもの世界“。そしてスクリーンを駆けまわるウッディやバズ・ライトイヤーといった魅力的なおもちゃたち、彼らが織りなすどこか人間くさくてあたたかなストーリーと、誰もが子どもの頃に経験した、おもちゃとの思い出を呼び起こす感動的なストーリーが世界中の観客の心を震わせた。

シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』が2026年夏に公開されることについて、ドクターは「30年前、『トイ・ストーリー』は初めてピクサーの存在を(世界に)知らしめてくれました。そして僕たちはまたその世界に戻ることに興奮を感じています。ウッディたちは『トイ・ストーリー5』でどんなことをするのでしょう?きっと驚くと思います。監督、脚本を手掛けるのは、アンドリュー・スタントンです。僕とアンドリューは同じ頃ピクサーに入社し、『トイ・ストーリー』を一緒に作りました。そして僕たちはいまも変わらず友達です。彼はトイ・ストーリーのすべての映画で脚本を書いている天才です!」と語る。

また監督、脚本を務めるスタントンは「トイ・ストーリーは僕にとって特別な存在です。シリーズを通して“おもちゃは子どもたちのためにあるものだ”ということを語ってきました。ですが、『トイ・ストーリー5』で、おもちゃたちはとても大変な状況に直面することになります。いまの子どもたちは電子機器(タブレット)に夢中。おもちゃはかないません。テクノロジーがどこにでもあるいまの時代、おもちゃには、携帯、タブレットなど、強力なライバルがいるのです」と作品への自信と本作の概要を明かす。

さらにバズ・ライトイヤー役のティム・アレンは、海外インタビューの中で、前作『トイ・ストーリー4』(19)でバズとウッディの物語は終わり別々の道を選ぶという感動的なラストが描かれていただけに「“無限の彼方へ、さあ行くぞ”でウッディとお別れしたあとに、まだ続編が必要なのか?と、私自身も最初は続編に消極的でした。だけど『トイ・ストーリー5』では戻って来るべき正当な理由があるんです」と語り、続けて「彼ら(ピクサー)がやっていることは本当に驚くべきことです。とてもちゃんとしていて、すごくクールな展開になっていますよ」と、ストーリーこそ明かされていないが、かなりの自信をのぞかせている。ピクサーには「過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない」という信念があるが、彼らが自信を持って贈りだす“シリーズ最高”の物語に期待は膨らむばかりだ。

『トイ・ストーリー』30周年記念上映の入場者プレゼントとして配布されるポストカードセット(※なくなり次第配布終了)
『トイ・ストーリー』30周年記念上映の入場者プレゼントとして配布されるポストカードセット(※なくなり次第配布終了)[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

今回の『トイ・ストーリー』1週間限定上映では、ウッディやバズたちおもちゃが微笑む30周年記念上映特別ビジュアルとシリーズ最新作『トイ・ストーリー5』のコンセプトアートが4枚1セットになったポストカードが入場者プレゼントに決定している。


アニメーション映画の歴史を変えただけでなく、いまもたくさんのファンに愛されている『トイ・ストーリー』。シリーズ最新作公開を前に、その原点に触れてみてはいかがだろうか。

文/スズキヒロシ

作品情報へ

関連作品