至近距離でENHYPENと“2人きり”!?初VRコンサート「ENHYPEN VR CONCERT : IMMERSION」で味わう没入感
ENHYPENも驚いた“目の前の自分”!が示すVRコンサートの未来
プレス試写会では、VRコンサートの制作と流通を手掛けるAMAZE社CEOのイ・スンジュン氏と、本作を手がけたキム・キョンクック監督が登壇し、メディア向けインタビューが行われた。
監督によると、ENHYPENのメンバーも実際にVRコンサートを体験したそうで、「ENHYPENの皆さんは制作に入る前にTOMORROW X TOGETHERのVRコンサートを視聴してくださっていて、至近距離で見られることに本当に驚いていました。撮影現場では適応がとても早く、すばらしい演技とかっこいいパフォーマンスを披露してくれて、本当にありがたかったです。全ての制作を終えた後、メンバーがVRセットを装着してショーを観た際には、『映像を近くで見るという以上に、同じ空間にいるような感じがする』という感想を述べてくれました」と語った。
さらに監督は、JUNGWON(ジョンウォン)の印象的な反応についても言及。「JUNGWONさんはVRコンサートを観て、目の前に自分自身が現れた時、そのあまりのリアルさに本当に驚いていました。その姿が印象に残っています」と振り返った。
「VRコンサートの成功を踏まえ、今後どのように進化していくのか?」という質問にはイ・スンジュン氏が「これからは全てのアーティストがアルバムを出すたびに、あるいはコンサートを開催するたびに、VRコンサートも一緒に制作するようになったらいいなと思っております。VRコンサートは、既存のライブでは体験しづらいような“目の前でアーティストを観ている感覚”を味わうことができます。そこにAIや先端的技術を組み合わせることで、ライブでは実現しづらい、よりクリエイティブな演出が可能になります。アーティストにとっては、自分たちの音楽を最も魅力的に表現できる手段となり得ると信じています。そして日本国内でも、日本のアーティストたちがこうした作品を作り、流通できる時代が来ると信じています」と回答。イ・スンジュン氏の言葉通り、今後はK-POPのみならず、日本のアーティストによるVRコンサートが次々と開催される日が来るのかもしれない。そんな未来を思い描きながら、その日をワクワクして待っていたい。
取材・文/紺野真利子