「ラッセル・クロウの影響力はとんでもなかった」『ランド・オブ・バッド』キャスト陣&監督のインタビュー映像

「ラッセル・クロウの影響力はとんでもなかった」『ランド・オブ・バッド』キャスト陣&監督のインタビュー映像

全米でスマッシュヒットを記録した、ラッセル・クロウ×リアム・ヘムズワースのW主演で贈る極限のサバイバル・アクション『ランド・オブ・バッド』が公開中。このたびクロウらキャスト陣と制作スタッフによるインタビュー映像が解禁された。

【写真を見る】ラッセル・クロウが演じるのは無人攻撃機のオペレーター、戦場の現場にいなくても、貫禄ある…!
【写真を見る】ラッセル・クロウが演じるのは無人攻撃機のオペレーター、戦場の現場にいなくても、貫禄ある…![c] 2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.

ミッションは拉致されたCIAエージェントの奪還だったが、それは地獄の入り口だった!“闘う男”ラッセル・クロウが無人戦闘機操縦士の葛藤を熱演する本作は、全米2週連続TOP10入りのスマッシュヒットとなり、米レビューサイト「Rotten Tomatoes」で驚異の満足度93%(2025年8月15日現在)をたたき出した。精鋭揃いの米軍特殊部隊デルタフォースが、極秘任務のさなか凶悪な反政府ゲリラに遭遇し、壊滅寸前の危機に。実戦経験がほとんどないまま作戦に参加したJTAC(統合末端攻撃統制官)の若手軍曹は戦場で孤立し、遥か上空から支援するMQ-9リーパー(無人戦闘機)とベテラン操縦官だけを頼みの綱に、決死の逃避行と逆襲に挑む!

絶体絶命の危機に陥った若き同胞を後方から支える無人機MQ-リーパーの操縦官を演じるのは、これまで数々のアクション大作で“闘う男”を演じてきた国際的スターのクロウ。孤独な戦いを強いられるJTAC軍曹に扮するのは、クロウの監督作『ポーカー・フェイス/裏切りのカード』(22)にも出演したリアム・ヘムズワース。彼の実兄ルーク・ヘムズワースもデルタフォース隊員役で出演している。

メガホンをとったウィリアム・ユーバンク監督
メガホンをとったウィリアム・ユーバンク監督[c] 2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.

監督はSFスリラー『アンダーウォーター』(20)の俊英ウィリアム・ユーバンク。アメリカ海軍全面協力のもと、米軍人同士の会話から激しい銃撃戦に至るまで入念な取材に基づくリアリティを重視し、現代の軍事作戦行動をリアルに活写しつつ、不測の事態に直面した兵士のサバイバルミッションを生々しく描く緊迫のミリタリーアクションを完成させた。同時に人間味豊かなキャラクター描写で見応えあるドラマを構築し、凡百のミリタリーアクションとは一線を画した骨太の力作だ。

到着したのは、クロウらキャスト陣&制作スタッフのインタビュー映像。本作のメガホンをとったユーバンク監督は、「『ダイ・ハード』のように、1人で追い詰められ、限られた選択肢や手段で戦うキャラクターが大好きだ」と言う。「この作品はアクション映画で、敵地で孤立したJTAC(攻撃統制官)の話だ。彼の身の安全は上空からの支援と無人戦闘機の操縦士に懸かってる」と、今作の見どころを明かす。

新人の攻撃統制官キニーに抜擢されたのは、クリス・ヘムズワースを兄に持つリアム・ヘムズワースで「経験の乏しいキニーが極秘任務に参加し、想定外の状況に置かれる」と、自身が演じたキャラクターを分析。「リアムが演じたキニーは彼自身も知らない自分の強さに動かされる。きっと誰もが心に秘めてる強さだ」と話すのは、今回の極秘チームのリーダー・シュガー役のマイロ・ヴィンティミリアだ。極秘任務にあたるチームの一員でビショップ役を演じたリッキー・ウィトルは「相手を信頼し身を委ねることで危険を乗り越える」と、本作を通して一貫するテーマに言及する。

監督を含め制作スタッフは「ラッセル・クロウの影響力はとんでもなかった」と現場でのすごさに驚いたようだが、アメリカ海軍への入隊を真剣に考えていたというヴィンティミリアも「重要なのは仲間とのチームワーク。あとはラッセル・クロウ演じる顔も知らない操縦士だ」と、クロウを本作のキーパーソンに挙げる。

クロウも「操縦士とオペレーターが実際に会うことはない。でもこの作品では、特殊な状況により互いに絆が生まれる。リーパーはキニーの安全確保に手を尽くし、任務の成功を支える」と、本作で描かれる“攻撃統制官と無人戦闘機の操縦士の間に生まれる絆”こそ、これまでの戦争映画にはない魅力だと語る。最後に監督は「現場で戦う隊員に焦点を当て、その関係を描いた。人々の知らない世界を描いたつもりだ」とアピールし、本作の出来栄えに胸を張る。

安全地帯で戦う無人戦闘機の操縦士の葛藤をクロウが熱演する『ランド・オブ・バッド』をぜひ映画館で観てみてほしい。


文/山崎伸子

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