人気アイドルやYouTuber、芸人にアニメ評論家も魅了!映画『ChaO』がもたらす多幸感の秘密「幸せな気持ちになれました」

コラム

人気アイドルやYouTuber、芸人にアニメ評論家も魅了!映画『ChaO』がもたらす多幸感の秘密「幸せな気持ちになれました」

『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)などで知られる、STUDIO4℃が手掛ける最新作『ChaO』が8月15日(金)より公開。アンデルセンによる童話「人魚姫」をベースにしたオリジナルアニメーションとして、平凡な青年と人魚姫の恋を描く本作は、世界最大規模のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭にて、日本映画としては8年ぶりとなる審査員賞に輝くなど、すでに世界的にも注目を集めている。

圧倒的作画量で描かれたアニメーション作品としてのクオリティはもちろん、観る人に一歩踏み出す勇気を与えてくれるような恋物語としても楽しめる本作には、アニメ評論家をはじめ、いまをときめくアイドルに芸人まで、幅広い世代やジャンルを横断する著名人たちからも称賛の声が寄せられている。彼らのコメントと共に、この夏注目のアニメーション映画『ChaO』をひも解いていこう。

「恋って、やっぱりすてき」不器用な2人を応援したくなる!人魚姫をモチーフにしたラブストーリー

チャオからの突然のプロポーズによって、平凡な青年ステファンの日常は一変する
チャオからの突然のプロポーズによって、平凡な青年ステファンの日常は一変する[c]2025「ChaO」製作委員会

物語の舞台は、人間と人魚が共に暮らす未来社会。船舶を造る会社で働くステファン(声:鈴鹿央士)は、突然人魚の王国のお姫様チャオ(声:山田杏奈)から求婚される。ステファンは周囲に流されるままチャオと結婚し、2人での生活をスタートさせることに。ステファンにまっすぐな愛情を向けるチャオとのハラハラ、ドキドキに満ちた生活のなかで、ステファンは徐々に温かい感情を持つようになっていく。

異なる種族でありながらも、確かに惹かれ合っていくステファンとチャオが織り成す恋模様は、観ている側も思わず応援してしまうほど。アイドルグループ、CANDY TUNEのメンバーである村川緋杏「ピンクでぷりぷりの人魚チャオが、一途に想い続けて頑張る姿が本当にかわいくて、とにかく愛おしかったです」とチャオの一途さに心を打たれた模様。動画クリエイターのかす「不器用だけど誠実なステファンと、まっすぐすぎるくらいピュアなチャオ。まさに『思わず応援したくなる恋』ってこういうことだなって…!」と正反対な2人が互いを想い合うようになっていく描写を絶賛する。人間社会での生活に慣れないチャオは、人間の口に合わせた料理の仕方など、ステファンを喜ばせるため必死に努力。失敗を繰り返しながらもけなげでまっすぐな愛情を向ける姿に、ステファンも心動かされていくのだ。

慣れない人間社会を楽しむチャオ
慣れない人間社会を楽しむチャオ[c]2025「ChaO」製作委員会

「出会うべくして出会った2人の世界を覗けて幸せな気持ちになれました」(村川)「種族も文化も違うのに、ちゃんと向き合おうとする2人の姿にキュンとして、最後にはホロっとさせられました。恋って、やっぱりすてき!」(かす)と、ステファンとチャオの恋の行方は、Z世代の人気者たちをもキュンキュンさせる、普遍的なラブストーリーとして受け入れられたようだ。

また、恋愛リアリティショーでMCを務めた経験もある芸人の松井ケムリ「最初ステファンはチャオのことを受け入れられずにいますが、彼の心が元来豊かであることに疑いの余地はなく、チャオは天真爛漫で世間知らずで底抜けに優しく、2人の間にはいつも温かい空気が流れていました」と2人の性格と関係性を分析。そんな2人が紡ぐ物語を「奇跡とも運命とも呼べる絆に導かれていく2人の姿はとても感動的で美しく、まさに『人に優しくなれる映画』でした」と評しており、ただのラブストーリーでは終わらない魅力も含まれていると語っている。


遊園地でのデートを楽しむ2人
遊園地でのデートを楽しむ2人[c]2025「ChaO」製作委員会

そう、天真爛漫なチャオと、それに振り回されるステファンを軸にしながらも、チャオがステファンを結婚相手に選んだ理由や、船の開発に全力を注ぐステファンの隠された過去など、要所要所に張り巡らされた伏線が見事に回収されていくのも、本作の魅力の一つ。アニメーションのプロからも、本作の作りこまれたストーリー、テーマ性に言及するコメントが寄せられている。アニメ評論家の藤津亮太は、「誰しも(ステファンのように)、突然の出来事にうろたえ、戸惑った経験があるはずだ」とステファンの身に起こる奇想天外な出来事は、誰もが経験し得ることであると共感しつつ、「やがて、その『突然』の意味を『発見』する時がやってくる(ステファンのように)」と、物語を通して“人生の本質”が描かれていることに言及した。

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