レオナルド・ディカプリオVSショーン・ペン『ワン・バトル・アフター・アナザー』怒涛のチェイス・バトル炸裂の日本版本予告
レオナルド・ディカプリオが主演を務め、ポール・トーマス・アンダーソンにとって10作目の監督作となる映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』(10月3日公開)から日本版本予告が到着した。
最愛の娘の命を守るため、刺客たちとの戦いに身を投じていく男の姿を描く本作。主演でかつては世を騒がせた元革命家のボブを演じるディカプリオ、とある理由でボブの娘の命を執拗に狙う異常な執着を持つ軍人“ロックジョー”を演じるショーン・ペン、なぜかボブのピンチに現れる謎の空手道場の“センセイ(先生)”を演じるベニチオ・デル・トロら3大オスカー俳優に加え、レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、新進気鋭の若手チェイス・インフィニティらが脇を固める。
このたび解禁されたのは本作のエッセンスを67秒に凝縮した日本版本予告。映像は、神妙な顔つきで知恵の輪のようなものを手にしたボブが「これは君のために作っているんだ。こうすればうっかり爆発させないで済む」と緩衝材を作るシーンからはじまる。妊娠中の妻(テイラー)が彼にキスすると「革命の始まりね」とつぶやく。メキシコ国境で極秘作戦が実行されるなか、ボブの妻にロックジョーが「また会うことになる」と意味深に告げると、戦闘モードの彼女は「どうかしら」とそっけない。そんなやりとりがあったとはつゆ知らぬボブは、爆破作戦を成功させると「革命万歳」と大絶叫。
それから月日が経ち、ボブは成長した愛娘ウィラ(インフィニティ)に「聞いてくれ。昔、パパとママは罪を犯した」と衝撃の告白をする。カリスマ革命家の妻がバズーカ砲をターゲットの車に命中させ、一心不乱に走る姿も活写される。ボブは「ママは捕まった。俺らも危ない」と続ける。革命家仲間(ホール)に案内された隠れ家に身を潜めたウィラにロックジョーの魔の手が迫る。「お前を守りたかった。俺たちの革命に巻き込みたくなかった」ライフルの照準で見つめるボブの目に、ウィラが兵士に連行される姿が飛び込んでくる。疾走する車がビルに飛び込み、険しい表情のロックジョーがターゲットに近づき、移送されるウィラが車中で大暴れ、そして鉄塔爆破へと、衝撃シーンがノンストップで連射される。そして、砂漠を走る車に乗ったボブが「終わりじゃないよな」と問いかけると、ハンドルを握るセンセイが「当たり前だ」と応じる。その直後、刺客が放ったライフルに襲撃された黒塗りの車が荒野に叩きつけられる。「最愛の娘を守るために逃げ続けた男の運命が動きだす」という山寺宏一によるナレーションの後、「愛してる、ボブ」と父の名を呼んだウィラを見送るボブの姿に続いて「自由とは、恐れないことだ。トム・クルーズみたいに」と微笑んだセンセイが、タイヤを横滑りさせるドリフト走行で車窓から身を乗り出したボブを荒野へと放り出す…。
一筋縄ではいかない“怒濤のチェイス・バトル”の開幕を告げる今回の日本版予告。壮大なスケールと怒涛のアクションで彩られた本編は、ぜひスクリーンで堪能してほしい。
文/スズキヒロシ