2人の愛が犯罪を暴発!『愛はステロイド』ロマンス編予告到着、クリステン・スチュワートらからのメッセージも

2人の愛が犯罪を暴発!『愛はステロイド』ロマンス編予告到着、クリステン・スチュワートらからのメッセージも

『ミッドサマー』(19)、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)、『関心領域』(23)などを手掛けたスタジオA24の最新作『愛はステロイド』が8月29日(金)より公開される。このたび、クリステン・スチュワートとケイティ・オブライアン演じるルーとジャッキーの出会いと、2人の愛が犯罪を暴発させる、新たな予告編が解禁された。

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大胆で示唆に富んだストーリーテリング、刺激的な演出、そして俳優陣の化学反応が各所から絶賛された本作。ゴッサム・インディペンデント映画賞をはじめとする世界各国の映画賞に44ノミネートを果たし、第74回ベルリン国際映画祭にも出品され、『ピンク・フラミンゴ』(72)などで知られる鬼才ジョン・ウォーターズが「2024年最高の映画」として挙げた一作だ。

メガホンをとるのは、狂信の末に暴走するカトリック信者の看護師を描いたホラー『セイント・モード/狂信』(19)で長編映画デビューを果たし、映画の常識を打ち砕いて世界に衝撃を与えた新鋭ローズ・グラス。官能的なクィア・ロマンスに退廃的なフィルム・ノワール、デヴィッド・クローネンバーグを想起させるボディ・ホラー、そしてデヴィッド・リンチが愛するシュールレアリズムまで、あらゆるジャンルを横断しながら、映画そのものに中指を突き立てる衝撃作を完成させた。スチュワートは、父親を嫌悪しながらもその影響下から逃れられない女性ルーを、オブライアンがボディビルダーのジャッキーを演じる。さらに、エド・ハリスをはじめ、ジェナ・マローンやアンナ・バリシニコフなど、これまでのイメージを打ち砕く役に挑戦している実力派キャストの名演からも目が離せない。

今回解禁された新たな“ロマンス編予告”では、1989年アメリカ、ニューメキシコを舞台に、ボディビルダーになることを夢見てこの地を訪れたジャッキーと、トレーニングジムで働くルーの運命的な出会いを映しだす。出会った瞬間から惹かれ合う2人。だが、その幸せなひとときは長くは続かなかった。姉に暴力を振い続ける義弟と、凶悪犯罪を繰り返しながら警察をも牛耳っている父に翻弄され、窮地に立たされるルーだったが、ある日、彼女に変わって彼らを制裁したのは、ジャッキーだった。お互いのために行動したはずの2人はあっという間に犯罪に巻き込まれ、逃げることすらできなくなっていく。やがて2人の間にも亀裂が走りはじめ、ルーに勧められたステロイドを使い、日に日に増強されていくジャッキーの身体と心とともに、愛と暴力の連鎖はさらに加速していく。果たして、ルーとジャッキーに待ち受ける結末とは?

今回の映像では、冒頭にルーを演じたスチュワート、ジャッキーを演じたオブライアン、そしてグラス監督からウィットに富んだメッセージも到着。スチュワートが「レズビアン俳優のクリステン・スチュワートです」と自身を紹介すると、続く監督も「バイセクシュアル監督のローズ・グラスです」と自己紹介、そしてスチュワートも「私もよ」と続いた。ユーモアとセンスのある自己紹介で始まる予告編をぜひ楽しんでいただきたい。


文/山崎伸子

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