スピッツの楽曲を映画化する『楓』福士蒼汰と福原遥がW主演で恋人役に!予告映像「楽曲編」も
スピッツの楽曲「楓」を原案にした映画『楓』が12月19日(金)に公開される。このたび、本作のW主演を福士蒼汰、福原遥を務めることが決定。さらに予告映像「楽曲編」およびティーザービジュアルが解禁となった。
時代を超えて愛される国民的バンド、スピッツの楽曲をデビュー34年にして初めて映画化する本作。「楓」は1998年にリリースされた8thアルバム「フェイクファー」の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされた名曲。「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」この印象的な歌詞と心揺さぶるメロディで人気を集めた。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)の行定勲がメガホンをとる。本作のキーワードは「楓」の花言葉でもある“大切な思い出”や“美しい変化”そして“遠慮”。人生のなかで大切な人を失った2人の男女を物語の主人公に、出逢いと別れ、愛と悲しみ、胸に刻まれた過去とそれでも続いていく現在、そして未来へ進もうとする2人の姿を、季節の移り変わりを通して描いていく。
そしてこのたび、福士と福原がW主演で、せつない運命に向き合う恋人同士を演じることが決定。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)以来、9年ぶりに日本の恋愛映画に出演する福士が演じる涼は、運命に翻弄されながらも、自分より愛する恋人を大切に想う優しさと包容力にあふれたキャラクター。福士は本作について「スピッツさんは世代を問わず一生愛され続ける存在で、愛をテーマに歌われていることも多いですが、『楓』から生まれた今回の物語には普遍的な愛しさや愛情が描かれています。この曲に込められた想いを作品に注入してよりよい作品にできるように演じました」とコメントしている。
そして、福士と初の恋人役、亜子を福原が演じる。亜子は大切な人を失ったことによる喪失感を抱えながら、日々を前向きに生きようとするキャラクター。清純でまっすぐな役を演じることの多い福原だが、これまでにない難役に挑んでおり、女優として新たなステージへステップアップする。福原は「『楓』は私が生まれた年にリリースされた曲で、ご縁を感じています。スピッツさんは昔からずっと聴いていて、つらい時や悲しい時に聴くと、優しく包み込んでくれるような歌ばかりです。『楓』の歌詞も、歳を重ねて聴くと違うものを受け取れて、その時その時で違う感じ方ができるのは、この映画にも似ていると思いました」と楽曲と本作への想いを語った。福原は、明るいチャーミングな笑顔の魅力だけでなく、隠された苦しみや悲しみ、こらえきれず溢れ出す感情と涙、本作でしか見られない彼女の新たな一面にぜひ注目してほしい。
詳しいストーリーは明かされていないが、名曲「楓」の世界観と共に本作のシーンの数々が美しくせつなく描かれた予告映像「楽曲編」が解禁となっている。映像では、名曲「楓」に乗せて美しく切ない本作のシーンが切り取られていく。見る人それぞれが「楓」のメロディと歌詞と共に、登場人物の感情やその先にあるストーリーを想像することができる映像となっている。ニュージーランドで仲良く旅行中の2人の「これはこっちの楓」という会話。そして、地平線に広がる湖を前に1人佇む亜子の後ろ姿。寂しげな雰囲気が漂うと思えば、食卓を囲んだり、猫とふれあったり、2人の幸せそうな日常が映しだされる。過去の思い出を懐かしんでいるような描写もあり、後半にはせつなさを予感させるシーンも。世界遺産であるテカポ湖の星空が登場するが、“星”はこの物語を象徴する一つだが、2人の運命にどのように関わっていくのか。これから始まる壮大なラブストーリーに期待できる映像となった。
あわせて、ニュージーランドの壮大なテカポ湖を舞台にしたビジュアルも解禁となった。ニュージーランドのテカポ湖を背景に優しく笑い合いながら同じ方向を見つめる涼と亜子の姿が切り取られている。「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」せつなさを予感させるこの「楓」のフレーズから始まる物語は、別れを経験した誰もに、忘れられない“君”を思わず思いださせることになるかもしれない。
福士と福原はどのような物語を紡いていくのだろうか?今後とも本作の続報に注目していきたい。