松本清張賞受賞小説を南沙良&出口夏希主演で実写化!『万事快調<オール・グリーンズ>』超ティザー映像も公開

松本清張賞受賞小説を南沙良&出口夏希主演で実写化!『万事快調<オール・グリーンズ>』超ティザー映像も公開

発表当時、弱冠21歳の大学生による青春小説で、第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅の『万事快調<オール・グリーンズ>』が、『猿楽町で会いましょう』(21)の児山隆監督により映画化決定。2026年に公開となる。

未来が見えない町に暮らす秀美と美流紅。自分たちの夢を叶えるために、そしてこの町とおさらばするには一攫千金を狙うしかない。彼女たちは、同好会「オール・グリーンズ」を結成し、禁断の課外活動を始める。

ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美役には、映画初主演した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18)で多くの映画賞新人賞を獲得、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、「光る君へ」に出演、今年は『愛されなくても別に』(公開中)で主演を務めるなど、多くの映画やドラマで活躍している南。

もう1人の主人公、陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅役には、雑誌「Seventeen」による「ミスセブンティーン2018」に選ばれ、現在は「non-no」専属モデルに加え、俳優として『舞妓さんちのまかないさん』(22)、映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(24)、『赤羽骨子のボディガード』(24)、『か「」く「」し「」ご「」と「』(公開中)など、話題作への出演が続く出口。

南は本作の出演について、「鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました」と語り、「この作品が『どこへも行けない』と感じてしまう私たちに確かな力を与えてくれるものになっていると信じています」と力を込めた。また、出口は脚本を手にした気持ちを、「とても痛快な気持ちになり、このような役を演じたことがなかったので、美流紅を演じられるうれしさと、おもしろそう!という気持ちが湧いてきました」と明かし、「後先考えずに真っ直ぐに突っ走る不適切な青春物語です。この痛快さと彼女たちの行く末をぜひ感じていただきたいです!」と意気込みを語った。

また、監督を務めた児山は、本作に込めた想いを自身の青春時代を重ねながら「この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指を咥えて見ていることしかできなかった男が監督した『青春映画』だ。あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ」と話しており、解禁された、秀美&美流紅のグリーンのツナギを着た場面写真からは、学園ドラマとは一線を画した疾走感と爽快感を兼ね添えた青春映画の誕生を感じさせる。

また、映画化発表にあたり、クリエイティブミクスチャーユニットNIKO NIKO TAN TANの書き下ろし主題歌「Stranger」を使った超ティザー映像も解禁。南が演じる秀美と出口が演じる美流紅の会話シーンから始まり、主題歌のイントロと共に、最後は「不適切な青春がはじまる」のテロップが。主題歌を務めたNIKO NIKO TAN TANのOCHANは書き下ろした楽曲について「女子高生の諸刃の剣的な青い疾走感と、作中のモチーフである緑を重ねて碧色をイメージに制作しました。青春をテーマにするということが自分自身の中でも新鮮な体験で、バンドにとっても大切な一曲に仕上がったと思っています」と明かしている。


撮影は昨年10月~11月にかけて行われ、映画はすでに完成している。未来を切り開くために、彼女たちが結成した、同好会「オール・グリーンズ」とは?彼女たちなりの“青春”の形を、ぜひ見届けたい。

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