「音も画もデカいほどイイ!」白石晃士監督が語る映画館の楽しみ方や観客へのメッセージ、『近畿地方のある場所について』への想い【連載「I’m a moviegoer」】
「『近畿地方のある場所について』はどんなホラー映画とも似てないクライマックスを見ることができます!」
――最新作の『近畿地方のある場所について』は原作者の背筋さんが白石監督の『ノロイ』を映画館で観て影響を受けたと公言されていて、それが巡りめぐってほぼ20年を経て映画化のオファーが来たわけですよね。
「そうですね。昔まいた種がちゃんと自分の仕事になって戻ってきたのはうれしいですね。しかも『昔よりもちょっと私のギャラは上がってるぞ!』みたいな。本当に嬉しい限りですよ(笑)。それこそ前作の『サユリ』の押切蓮介さんや今回の『近畿地方のある場所について』の背筋さんは、原作者の方が私の作品をわりと好いてくれていて、映画のためのアレンジをわりとしっかりやらせてくれる、認めていただけるところがあって、それはすごくありがたいですね」
「『ノロイ』や『コワすぎ!』は、とにかく未来につなげたいっていう気持ちでやっていました。当時は『ノロイ』は特に話題にもならず忘れ去られた作品だったんですけど、観た人たちの心の中で育まれていって、それを創作物の中にちょっと落とし込んでくれたり、SNSで発言してくれたりしている。昔作った映像作品が観た人の気持ちにちゃんと伝わって、いまこうやってコミュニケーションがつながっているのは、本当に幸せなことだと思います」
――では最後に『近畿地方のある場所について』を映画館に観に行くと「これが楽しめるよ!」っていうポイントを教えてもらえますか?
「まずは当然、『今年公開されているどんなホラー映画とも似てないクライマックスを見ることができます!』っていうことですね。あとやっぱり、もう一回観たくなる内容だと思います。最初に観た時の楽しみ方と、2回目に観る時の楽しみ方、なんなら3回目まではワンセットくらいのことまで考えて作っているので、映画館に通っていただけたら嬉しいです」
「ほとんどの人は一回しか観に行かないでしょうけど、一回目の人のリアクションを見て、『ホラこっちこっち!コレにはまだ気づいてないでしょ!』みたいな、そういう楽しみ方ができちゃうかもしれません。あと大スクリーンじゃないと気づかない、前の方の席の人だけが『アッ!』て気付くようなモノも仕込んでいたりするので、SNSで『あそこにこういうのあったよね!』みたいに書き込まれることをすごく楽しみにしています」
取材・文/村山章
カラー:ホワイト・ブラック
サイズ:M、L、XL
販売価格:5,500円(税込)
発売店舗:
(オンライン販売)MOVIE WALKER STORE ※8月9日 10:00~予約販売
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