ストレーガ賞受賞作が映画化『美しい夏』2人のヒロインの魅力あふれるキャラクタービジュアル

ストレーガ賞受賞作が映画化『美しい夏』2人のヒロインの魅力あふれるキャラクタービジュアル

イーレ・ヴィアネッロとディーヴァ・カッセルがダブル主演を務める『美しい夏』(8月1日公開)からキャラクタービジュアルが到着した。

【写真を見る】アメーリアを演じるのは、モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルを両親に持つディーヴァ・カッセル
【写真を見る】アメーリアを演じるのは、モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルを両親に持つディーヴァ・カッセル[c]2023 Kino Produzioni, 9.99 Films

本作は20世紀のイタリア文学を代表する巨匠チェーザレ・パヴェーゼの同名小説を実写化した青春ドラマ。アリーチェ・ロルヴァケル作品の常連イーレ・ヴィアネッロと新星ディーヴァ・カッセルを主演に迎えて、戦争の影が静かに迫る中、少女が少しずつ大人になる姿を繊細に活写する。

1938年、田舎からトリノに出て、お針子として洋裁店で働く16歳の少女ジーニア(ヴィアネッロ)は、3つ年上の美しく自由なアメーリア(カッセル)と出会う。画家のモデルとして生計を立てる彼女によって芸術家たちが集う新たな世界への扉を開かれ、ジーニアは大人の階段を上り始める。思春期真っただなかのジーニアと、既に自立した女性としてたくましく生きるアメーリアの2人が、互いの姿に自分の未来と過去を映しながら、徐々に惹かれ合っていく。

このたび解禁されたのは、2人のヒロインの印象的なシーンを切り取った2種類のキャラクタービジュアル。対照的な2人のヒロインの内面や生き方が浮かび上がる仕上がりとなっている。

一つ目のビジュアルは、洋裁店で働く16歳の少女ジーニアにフィーチャーしたもの。自分の人生になにか楽しいことが起こらないかと甘い期待を抱きながら、電車の窓越しに街を見つめる表情や、制服に身を包み、お針子として任された仕事に真摯に向き合う健気な姿を切りとられている。「君もモデル?」、「いいえ、洋服を作っているの」という台詞は、自らの手で道を切り拓こうとする彼女の誇りと芯の強さを物語っている。そんなジーニアを演じるヴィアネッロは、ブラジル生まれ、イタリア、トスカーナ地方のアペニン山脈にあるエコビレッジで育ち、自然に囲まれた自給自足の暮らしのなかで感性を磨いた。幼少期に監督のアリーチェ・ロルヴァケルと出会い、2011年には長編デビュー作『天空のからだ』で主演に抜擢。第64回カンヌ国際映画祭監督週間で上映され、演技未経験ながら鮮烈なデビューを飾った。

もう一つビジュアルは、もう1人のヒロインのアメーリアにフィーチャーしたもの。ジーニアより3歳年上のアメーリアは、画家たちの絵のモデルとして生計を立てながら、アーティストたちの世界に出入りする自由奔放な女性だ。「絵のモデルよ。座ったり横たわったりして、ポーズをとるの」という台詞とともに切り取られたビジュアルには、彼女の自立した佇まいと、生き方への誇りが写しだされている。アメーリアを演じたカッセルは、モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルを両親に持ち、パリで育った。14歳でドルチェ&ガッバーナのキャンペーンモデルに起用され、その後もディオールのアンバサダー、「Vogue Italia」60周年号の表紙など、世界的トップブランドの顔として活躍。幼少期から演技レッスンを重ね、本作で待望のスクリーンデビューを果たした。Netflixリミテッドシリーズ「山猫」ではクラウディア・カルディナーレが演じた名役を再演し、「オペラ座の怪人」のリメイク出演も発表されるなど、注目を集めている。


また山内マリコ、山崎まどか、水上文、マッシ、緒形龍、和田忠彦など各界著名人からの絶賛コメントも到着している。静かなトリノの街を舞台に、それぞれに人生を模索する2人のヒロインの姿を描く本作。対照的でありながらも、どこか重なり合う2人の物語を映画館で体感してほしい。

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