60年ぶりに帰郷した主人公とその親友が選んだ道とは?『最後のピクニック』日本版予告編&ビジュアル

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60年ぶりに帰郷した主人公とその親友が選んだ道とは?『最後のピクニック』日本版予告編&ビジュアル

韓国で全世代の心を掴み、異例の大ヒットを記録した『最後のピクニック』が9月12日(金)より公開。日本版予告編、ビジュアルが解禁となった。

【写真を見る】往年の二大女優、ナ・ムニ、キム・ヨンオクが魅せる“友情”の素晴らしさに胸が熱くなる
【写真を見る】往年の二大女優、ナ・ムニ、キム・ヨンオクが魅せる“友情”の素晴らしさに胸が熱くなる[c] 2024 LOTTE ENTERTAINMENT & ROCKET FILM All Rights Reserved.

2024年、韓国で単館公開規模ながら芸術、独立映画の歴代ヒット記録を更新。10代から80代という全年齢層の心を掴んで35万人を動員した本作。60年ぶりに帰郷し、親友と楽しい時を過ごす主人公ウンシムの鮮やかに蘇る青春時代の思い出と共に、それぞれの波乱に満ちた人生が解き明かされていく。

ウンシムを演じるのは、日本でも多部未華子と倍賞美津子の共演でリメイクされた大ヒット作『怪しい彼女』(14)などのナ・ムニ。ウンシムの親友グムスンを演じるのは、「イカゲーム」、『マリムさんをお願い』(22)などのキム・ヨンオク。実生活でも長年の友人同士である往年の二大女優が魅せる、哀しみは半分に、喜びは何倍にも大きくしてくれる“友情”の素晴らしさに、観る者の笑顔もはじけ胸が熱くなること請け合いだ。

ウンシムと親友のグムスンは60年ぶりに“宝島”と呼ばれる故郷、南海に帰ってくる
ウンシムと親友のグムスンは60年ぶりに“宝島”と呼ばれる故郷、南海に帰ってくる[c] 2024 LOTTE ENTERTAINMENT & ROCKET FILM All Rights Reserved.

このほか、『チャンス商会 ~初恋を探して~』(15)などの名優パク・クニョンが、かつてウンシムに恋をし、ウンシムの故郷である韓国南部にある海沿いの町、南海に根を張り生き続けてきたテホを好演。南海の町の美しい景色の数々も本作の大きな見どころの一つで、監督は『怪談晩餐』(23)のキム・ヨンギュンが務める。オリジナル・サウンドトラックにはK-POP界のトップに立ち、歌手ブランド評価でもBTSを抑えて1位に輝くなど、圧倒的な歌唱力で絶大な人気を誇るイム・ヨンウンが自身の楽曲「Grain of Sand」を提供。本作のクライマックスで流れるこの曲のMVはYouTubeで視聴数を伸ばし続け、3900万ビューを超えた(6/30時点)ことでも話題になっている。

解禁された予告編は、16歳の頃のことを夢で見ていたウンシムが昼寝から覚める場面から始まる。ソウルで息子家族と暮らす彼女のもとに、当時からの親友グムスンが訪ねてきた。昔と変わらず名コンビぶりを見せる2人は、ある出来事をきっかけに南海へと帰郷。ウンシムにとっては60年振りの故郷だった。かつて彼女に想いを寄せていたテホも交えて昔を懐かしみ、3人は和気あいあいとした日々を過ごす。しかし、ウンシムがここに帰ってきたのにはある理由があった。

映像では、ウンシムが自分の手をじっと見つめ、ある衝撃的な宣告を受ける場面も捉えている。ウンシムもグムスンもそれぞれに孤独や問題を抱えているのだ。いつも笑顔で声をかけ合ってきた2人は、お互いのいまを知り、とびきりのオシャレをして美しい花が咲き誇る草原へとピクニックに出かける。

ビジュアルでは、ピクニックに出かけた2人がしっかりと手をつなぎ凛と立つ背中を大きく捉え、胸に閉まってきた思いを代弁するような「また、会おうね。」という意味深な言葉がキャッチコピーとして添えられている。


大勢の琴線に触れ、様々な思いを浮かび上がらせる『最後のピクニック』。続報にも注目してほしい。

文/平尾嘉浩

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