鬼の根城を舞台に最終決戦の幕が上がる!『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』に向けてチェックしたい鬼図鑑
●上弦の参・猗窩座(声:石田彰)
今作のサブタイトルに名前のある猗窩座は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)で魘夢を討伐した直後、炎柱・煉獄杏寿郎(声:日野聡)と炭治郎たちの前に現れた。武器を使わず「破壊殺」という武術のような血鬼術を使う。回復速度がすさまじく、煉獄の刀を素手で受け止め、腕を切り落とされても瞬時に完治する。強い者と戦うことを最上の喜びとし、煉獄の強さを認めて「おまえも鬼になれ」と誘うが一蹴されてしまう。煉獄渾身の「炎の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄」を真正面から受け止めるなど、強さに対しては真摯である一方、日の光が射さない森の奥へと逃げ込んだ際に、炭治郎から「逃げるな、卑怯者!」と罵られた。『無限列車編』での戦いをおさらいしておけば、『無限城編』での戦いをより楽しむことができるだろう。
●上弦の弐・童磨(声:宮野真守)
●上弦の壱・黒死牟(声:置鮎龍太郎)
童磨は、「遊廓編」の回想シーンで堕姫と妓夫太郎を鬼にした際に初登場した。上弦の鬼が無限城に集められたシーンを描いた「刀鍛冶の里編」の第一話では、猗窩座や黒死牟たちと対話する様子も。童磨と猗窩座のいさかいを制したのが黒死牟で、その圧は猗窩座が固まるほど。
炭治郎の因縁の相手にして、すべての鬼を統べる首領
●鬼舞辻無惨
すべての鬼たちを統べる、鬼殺隊が千年にわたって打倒を目指してきた宿敵。普段は人間のふりをして社会に溶け込んで暮らし、「竈門炭治郎 立志編」第七話では、モダンなスーツを着た家族連れの紳士姿で炭治郎の前に現れ、同第二十六話では和服姿の美しい女性の姿、「遊廓編」では俊國という名の少年の姿で現れる。「刀鍛冶の里編」では千年前の平安時代に鬼となった経緯が回想シーンで描かれ、日光で死なない体を手に入れて完全な存在になろうとしていることや、太陽を克服する鬼を見つけるために同族を増やしていることが語られた。無惨の血を与えられた者は、能力がパワーアップするという。
なかには人間に寄り添う者も…?
●珠世(声:坂本真綾)/愈史郎(声:山下大輝)
珠世は無惨によって鬼にされるが、自我を取り戻して反目したことから“逃れ者”として鬼から追われ、身を隠しながら医者として鬼の研究を行う。自分の血の匂いを嗅がせることで幻覚を見せたり、相手を弱体化させたりする血鬼術を使い、「竈門炭治郎 立志編」第八話で炭治郎と禰豆子を助けたことをきっかけに、禰豆子の血から鬼にされた者を人間に戻すための薬の開発を進めている。炭治郎とは使い猫の茶々丸を通して定期的にコンタクトを取っており、炭治郎はたびたび鬼の血を採集しては珠世に送っている。珠世と行動を共にする愈史郎は、珠世の手で鬼になり、命を救われた。無惨以外から鬼にされた唯一の存在。目隠しの血鬼術を使い、札を介して他人と視界を共有したり、人間には見えないものを見せることができ、矢琶羽との戦いではこれを使って炭治郎に加勢した。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』では、炭治郎が、煉獄の仇である猗窩座という因縁の相手と相まみえることになる。隊士たちと思いを重ねながら、五感を解放して物語の行方を見守ってほしい。
文/榑林史章
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記
※鬼舞辻の「辻」の部首は「いってんしんにょう」が正式表記
※愈史郎の「愈」は旧字体が正式表記