吉沢亮、『ババンババンバンバンパイア』公開をくす玉でお祝い!「全力でコメディをやった」と笑顔
奥嶋ひろまさの同名コミックを吉沢亮主演で映画化した『ババンババンバンバンパイア』の初日舞台挨拶が7月4日に丸の内ピカデリーで行われ、吉沢をはじめ、板垣李光人、原菜乃華、関口メンディー、満島真之介、眞栄田郷敦、浜崎慎治監督が出席した。
450歳のバンパイアで、究極の味わいである“18歳童貞の血”を求める森蘭丸(吉沢)が、銭湯の一人息子であるピュアボーイ、立野李仁(板垣)の純潔を守るべく奮闘する姿を描く本作。浜崎監督は「奥嶋先生に感謝です」と心を込め、上映後の会場を見渡して感無量の面持ちを見せた。蘭丸として主演を務めた吉沢は、「ご覧になった皆様の表情が明るい。うれしく思っています」と観客の反応に喜びを吐露。「初日に来ていただいて、本当に感謝しかありません。楽しんでいただけたでしょうか!」と呼びかけて大きな拍手を浴びつつ、「みんなで全力でコメディをやらせていただいた」と胸を張っていた。
撮影からプロモーションまで、吉沢と長い時間を過ごした板垣は、吉沢の振り切ったコメディ演技から「勉強させていただく部分が多かった」としみじみ。吉沢が壮絶な歌舞伎俳優の人生を体現した映画『国宝』も公開中だが、板垣は「ギャップがすごい」と目尻を下げつつ、「尊敬しかない」と羨望の眼差しを向けた。そんななか板垣は、吉沢の「かわいいポイント」も見つけたという。「(吉沢は)虫が嫌いでいらっしゃる。夏祭りのシーンのところで、夏場の撮影だったので虫も出る。待機場所では、吉沢さんが『李光人、出た』『もうダメだ』と言っていて。なんだろうと思ったら、ヤツが出たらしい。それはちょっとかわいいと思いました」と虫を恐れる吉沢について、「かわいい」と評していた。
虫嫌いを認めた吉沢は、「いやあ、ヤツが出たら、みんなそうなりますよ。ヤツは本当に危険です。ヤツはいろいろな場所にいました。泊まったホテルにもいました。ヤツとの戦いだった」と苦笑い。一方、吉沢も「かわいい」と板垣に相思相愛の想いを告白し、「かわいさを持っているなか、すごい深いやさしさも持っている。かっこいいんですよ、彼は。いい男なんですよ」と惚れ惚れとすると、板垣は「いい男から、いい男。いただきました」と笑顔を見せるなど息ぴったりの様子を見せていた。
さらにこの日は、蘭丸が李仁の血を吸いたいと渇望するストーリーにちなみ、蘭丸にも負けないくらい叶えたいと熱望する「願い事」を発表する場面も。それぞれが事前にしたためた願い事が入ったボックスから、吉沢が短冊をピックアップすることになった。板垣が書いたのは、「屏風をつくりたい」という願い。板垣は「中学生くらいの時からずっと作りたいと思っていて。本格的な、大きめなものを金箔とか使ったりして作りたい。襖絵とかでもいい」と希望した。
蘭丸に恨みを抱く兄、森長可役に扮した眞栄田は「健康。やっぱり健康が大事」とコメント。「ベンチプレス、100kg上げれますように」と短冊に書いたのが吉沢で、「今回もそうですが、役によって身体作りとして筋トレをやる機会がある。デカくなっていく自分、よくないですか?上をどんどん目指したくなっていく」とフランケンこと篠塚健役の関口に目を向けると、関口も「わかります」と同調。いまは80kgまでしか上げたことがないそうで、「100kgを上げられるのは、人口の何%とかのレベルだと聞いて。その何%に入りたい」とやる気をのぞかせていた。
そしてバンパイアハンターとして蘭丸を追う坂本梅太郎役の満島は、続編を熱望。「このメンバーが好きです!まだ漫画は続いていますから!」と声を弾ませるなか、蘭丸に恋心を抱くようになる篠塚葵役の原も「バババのキャストの皆さんと、ワードウルフゲームができますように」とメンバーに愛情を傾けた。また浜崎監督は本作の応援上映を期待していたが、これには吉沢も「一番、向いている映画かもしれない。最高ですね」と乗り気になっていた。メンバーの和気あいあいとしたトークに、大いに盛り上がった舞台挨拶。最後には全員でくす玉を割って初日をお祝い。
吉沢は「笑えるシーンもあれば、アクションのシーン、歌のシーンもあったり、ちょっとうるっと来るようなシーンもあったり。エンタテインメント作品としていろいろな要素を詰め込んだ、ジェットコースターのような作品。ぜひ今年の夏は、『ババンババンバンバンパイア』と共に暑い夏を過ごしましょう!」と呼びかけて、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝