舌でタバコの火を消して食べる!?“3代目ヘルボーイ”を射止めたジャック・ケシーに、監督&原作者も太鼓判
マーベル、DCに次ぐアメコミ出版社「ダークホースコミックス」を代表する人気シリーズ「ヘルボーイ」。その映画化最新作となる『ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン』がついに本日より日本公開。そこで本稿では、本作で“3代目ヘルボーイ”に就任したジャック・ケシーについて紹介していこう。
原作者マイク・ミニョーラが自ら脚本に参加し、原作コミック「ヘルボーイ:捻じくれた男」を完全実写化した本作。超常現象調査防衛局(B.P.R.D.)の捜査官ヘルボーイが訪れたのは、アパラチアの山奥にひっそりと佇む寒村。そこでは“歪んだ男”と呼ばれる悪魔の仕業だという奇怪な事件が相次いでいた。そんななか、トム・フェレル(ジェファーソン・ホワイト)という男が村へと戻ってくる。かつて悪魔と契約し魂を奪われたと語る彼の帰還が、呪われた因縁を呼び覚ますことに。
過去に3度、実写映画化されている「ヘルボーイ」。ギレルモ・デル・トロ監督が手掛けた2作品では『パシフィック・リム』(13)などで知られる個性派俳優ロン・パールマンが、ニール・マーシャル監督が手掛けたリブート版では『サンダーボルツ*』(25)のデヴィッド・ハーバーが主人公のヘルボーイ役を熱演。そして今作でその役に抜擢されたのは、『デッドプール2』(18)でミュータントのブラック・トム・キャシディを演じたケシーだ。
オーディションでは“舌でタバコの火を消して食べる”という荒技を披露し、その場で役を掴んだというケシー。そのハマりっぷりは、メガホンをとったブライアン・テイラー監督も「ケシーはツノをつけなくてもすでにヘルボーイだった」と振り返るほど。ケシー自身は「コミックのヘルボーイがそのままスクリーンに姿を現すように、細かいところまで工夫を凝らした」と振り返っており、「どこまで掘り下げてもまだ知らない魅力が隠れてる。特にあの超人的な強さには、やっぱりワクワクする」とヘルボーイへの強い憧れを語っている。
これまでの「ヘルボーイ」とは一線を画し、“怒れる若者”としてのヘルボーイを見事に演じ抜いたケシーに、ミニョーラも「自分が描いた通りのヘルボーイがスクリーンに現れた!」と太鼓判。まさにケシーなくして成立しなかった、シリーズ史上最もダークなヘルボーイの姿を、是非ともスクリーンで目撃してほしい。
文/久保田 和馬