『みなに幸あれ』下津優太監督最新作『NEW GROUP』2026年公開！主演は山田杏奈に
2024年、商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』がスマッシュヒットとなり、国内外の観客に衝撃と歓喜と戸惑いを与えた下津優太監督の劇場公開二作目となる映画『NEW GROUP』が、2026年に公開することが決定。あわせて主演を山田杏奈が務めることが発表となり、ティザービジュアル、コメントが到着した。
『みなに幸あれ』は、「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマで描かれたが、2作目となる『NEW GROUP』は組体操という「集団行動」における人間の行動心理の根底を、コミカルに、そしてシリアスに炙りだす。主演を務める山田は、昨年公開の『ゴールデンカムイ』(24)、『正体』(24)、今年公開の『恋に至る病』(25)、『ChaO』(25)など話題作に多数出演し、俳優や声優、そしてCMでもめざましい活躍を見せる若手実力派俳優。本作では、家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の高校生の主人公、愛を演じる。
本作は、早くも多くの海外映画祭への出品が決定しており、今夏開催のプチョン国際映画祭では「ワールドプレミア コンペティション」、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭では「ヨーロッパプレミア コンペティション」、ファンタジア国際映画祭では「北米プレミア コンペティション(Cheval Noir Competition)」を予定している。海外映画祭から引っ張りだことなった、下津監督の前作『みなに幸あれ』に続き、2作目となる本作へも引き続き海外からの大きな注目と期待が寄せられている。
今回解禁されたティザービジュアルは、高校の校庭で組体操をする生徒たちを呆然と見上げる愛の後ろ姿が描かれている。学生時代に誰しも一度は経験したことがあるであろう組体操。その中でも四つん這いになった時の手と足と背中の感触が妙に記憶に残る「人間ピラミッド」。この高校では、学校全体が組体操を「よいもの」として推奨し、日に日に生徒たちが加わり積み重なっていく。その光景に添えられた不可解なコピー「集団行動、ナイス恐怖です。」とは？劇中の彼らになにが巻き起こっているのだろうか。
下津監督いわく「人間ピラミッドは思考停止した日本社会の象徴」と表現し、山田は、「自分の意思は本当に自分の決めていることなのか…」とコメントを寄せている。世界初となるかもしれない、“世界を救う組体操”とは一体なんなのか。
多様性が強調されるいまの時代に、集団に埋没することの意味とはなにかを問う、SFサイコエンタテインメント。気鋭監督と、注目のキャストで描く本作の続報に期待したい。
