ユニバーサル・モンスターズの名作が4度目のリブート!ブラムハウス製作ホラー映画『The Mummy』がクランクアップ
ホラー映画の名作『死霊のはらわた』(81)の正統続編『死霊のはらわた ライジング』(23)が好評を博したリー・クローニン監督がメガホンをとり、ブラムハウス・プロダクションズとアトミック・モンスターが製作する『The Mummy』。本作の撮影が無事にクランクアップを迎えたと、クローニン監督が自身のSNSで発表した。
ボリス・カーロフが主演を務めたユニバーサル・モンスターズの名作『ミイラ再生』(32)の4度目のリブート作品となる本作。同作を皮切りにしたユニバーサル・モンスターズの「The Mummy」シリーズは、『凸凹ミイラ男』(55)まで計6作品が展開するなど、ホラー映画の代名詞のひとつとして不動の人気を獲得。その後ハマー・フィルムによってリブートされ、テレンス・フィッシャー監督の『ミイラの幽霊』(59)を皮切りに1970年代初頭までシリーズ4作品が製作されてきた。
1990年代後半にはスティーヴン・ソマーズ監督とブレンダン・フレイザーのタッグによる2度目のリブートとなる「ハムナプトラ」シリーズがスタートし人気が再燃。メインシリーズ3作とスピンオフの「スコーピオン・キング」シリーズも展開するなど好評を博し、さらなるシリーズ継続が予定されていたが、ユニバーサル・ピクチャーズはその中止を発表。
代わりに計画されたのが、ユニバーサル・モンスターズ作品のシェアード・ユニバースとなる「ダーク・ユニバース」。その第1作として「The Mummy」の3度目のリブートとなる『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(17)がトム・クルーズ主演で実現。ところが同作は批評・興行ともに大失敗となり、「ダーク・ユニバース」はこの1作限りで方針転換。事実上の終了を余儀なくされることに。
そうしたなか、2024年の夏にニュー・ライン・シネマと『透明人間』(20)で「ダーク・ユニバース」の再構築を成功させたブラムハウスの主導で、クローニン監督を迎えた『The Mummy』の4度目のリブートが決定。キャストとして『ミッドサマー』(19)のジャック・レイナーや『イマジナリー』(24)のヴェロニカ・ファルコンが名を連ね、2025年3月にアイルランドとスペインで撮影を開始。
ストーリーの詳細などはまだベールに包まれたままだが、クローニン監督は「これまで皆さんが目にしてきたどの『The Mummy』とも違う作品になるでしょう。地中深くから、非常に恐ろしいなにかを掘り起こそうとしています」とコメントしている。新たな『The Mummy』の北米公開は2026年4月17日。日本での公開も含め、続報を楽しみに待とう。
文/久保田 和馬