20世紀を代表するロックアイコンの若き日を描く!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』11月公開

20世紀を代表するロックアイコンの若き日を描く!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』11月公開

20世紀を代表するロックアイコン、ブルース・スプリングスティーンの若き日を描く『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が11月14日(金)より公開。ティザーキービジュアル&予告が解禁となった。

1973年のデビュー以来、いまもなおローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニーらと共に最も象徴的なロックアイコンとして君臨するブルース・スプリングスティーン。自分自身の生きる喜びや苦悩、葛藤、痛みや怒り、現代社会が抱える矛盾や様々な問題を歌い続け、1975年に発表された「明日なき暴走」が一大センセーションを巻き起こし、“The Boss” と称される存在となった。

1984年に音楽史に燦然と輝く「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を発表。連続84週にわたってベスト10入りしたこのアルバムは、全世界で3000万枚以上を売り上げ、モンスター級の大ヒットとなった。過去3回の来日公演はいずれも全公演ソールドアウト(動員数14万5000人)。日本でも「生きる伝説」としてファンの心を掴み続けている。本作はそんなスプリングスティーンの若き日に迫り、父との確執、苦悩と創造の情熱を描いていく。最大のヒットアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の前夜、1980年代のニュージャージーを舞台に、誰にも頼らず、わずか4トラックの録音機で吹き込んだという6枚目のアルバム「ネブラスカ」。その時、スプリングスティーンになにがあったのか?

2023年に発表されたウォーレン・ゼインズの小説「Deliver Me From Nowhere」をもとにし、第82回アカデミー賞で主演男優賞、歌曲賞に輝いた『クレイジー・ハート』(09)のスコット・クーパー監督が、原作者ゼインツと脚本を共同執筆した。

スプリングスティーンを演じるのはジェレミー・アレン・ホワイト。テレビシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続で、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続で受賞している。マネージャーのジョン・ランダウ役には、『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』(24)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。ガールフレンドのフェイ・ロマーノ役にオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、父親役にはNetflixシリーズ「アドレセンス」で話題のスティーヴン・グレアムをキャスティング。そして、「ブラック・バード」でエミー賞、ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のポール・ウォルター・ハウザーがサウンドエンジニアのマイク・バトランを演じている。

本作の日本公開決定を受けてティザー予告が解禁。新車を購入する若き日のスプリングスティーンが映しだされると、窓越しに「ハンサムな悪魔のロックスター。あんたのことを知っているよ」と声をかけられ、自分が少しずつ世に知られてきていることを実感する。続いて、ニュージャージーにあるスプリングスティーンの自室へ。エンジニアのマイクと音を確認しながら、「完璧じゃなくていい。部屋に一人きりでいる感じに」と指示してハーモニカとギターだけで「ネブラスカ」を歌い始める。その背景には恋人ロマーノとの時間、幼き日の母とのダンス、のちの確執を予感させるように寝室で父とボクシングパンチの練習をする姿が綴られていく。

マネージャーのジョン・ランダウはレコード会社の担当者に、「ネブラスカ」がスプリングスティーンと世界の未来にとって、どれだけ重要なアルバムであるかを伝える。そして、スプリングスティーンが父と再会する場面が象徴的に挿入されたあと、コンサート会場を埋めつくした観客に「雑音(ノイズ)のに中に本物(リアル)を見つけよう」と「明日なき暴走」をシャウトする場面で結ばれている。

同時解禁となったティザーキービジュアルには、若きスプリングスティーンが愛用するテレキャスターを弾きながらステージでジャンプした一瞬を切り取った写真を使用。本編への期待がさらに高まる鮮烈なビジュアルとなっている。


『ボヘミアン・ラプソディ』や『ロケットマン』(19)、『エルヴィス』(22)、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(24)といった音楽レジェンドを映画化した作品群に新たな1ページを刻む『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』。続報に注目してほしい。

文/平尾嘉浩

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