長澤まさみ、主演映画『ドールハウス』公開初日を迎え「ワクワク&ゾクゾクが日本中に広まるといいな」と期待!
長澤まさみと矢口史靖監督がタッグを組んだ映画『ドールハウス』の初日舞台挨拶が6月13日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、長澤をはじめ、瀬戸康史、池村碧彩、風吹ジュン、矢口監督が出席した。
長澤が脚本のおもしろさに出演を熱望したという本作は、110分間、怒涛の展開を見せ続けるノンストップの“ドールミステリー”。愛らしい人形が一転、家族を翻弄するようになるなか、人形に隠された秘密が徐々に解き明かされていくさまを描く。脚本、監督を『ウォーターボーイズ』(01)、『スウィングガールズ』(04)などを手掛けた矢口史靖が務めた。
上映後のイベントとなったこの日。おどろおどろしい音楽が鳴り響くなか、長澤はベビーカーに人形のアヤちゃんを乗せ、客席を通って登場。ベビーカーからアヤちゃんを抱き上げてステージに上がり、大いに会場を沸かせた。また人形のアヤちゃんが来てから、一家の周囲でおかしなことが立て続けに起こる映画の内容にちなみ、イベント内でも奇妙な出来事が続々と発生。子どもの足音が響き渡ったり、場内の電気が消えたり、アヤちゃんに扮した女性が劇場中通路を走り抜けたりと、ゾクゾクするような現象に会場からも驚きの声が上がっていた。
いよいよ公開初日を迎え、主人公の鈴木佳恵を演じた長澤は「ワクワク、ゾクゾクが日本中に広まるといいなと思っています」とにっこり。佳恵の夫、忠彦役の瀬戸は「ただのゾクゾク映画ではない。僕はこの映画が大好き。コメントを見るのがすごく楽しみになる作品」と反響が楽しみだという。忠彦の母を演じた風吹は、「とてもおもしろかったですよね」と怖いものはおもしろいと感じることができた作品だとコメント。「大好きなまさみさんに会いたい!という気持ちで(撮影に)入った」と長澤への愛情を傾けていた。
娘の真衣を演じた池村は「今日から皆さんに観てもらえることを、とても楽しみにしていました」と声を弾ませた。撮影を振り返ると「最初に会った時、まさみさんはとってもきれい!と思って。2人の子ども(役を)できるの?うれしすぎる!と思いました。瀬戸さんはカッコいい!と思いました」と長澤と瀬戸の子ども役を演じられたことに感激しきり。終始キュートな表情を見せて、会場を盛り上げていた。
劇中の家族や観客も恐怖へと誘う人形のアヤちゃんもステージに上がったが、長澤は「今日は髪のツヤがいい」、瀬戸も「いつもより笑顔が多い」、池村も「いつもより笑顔。ニコって!」と続くなど初日を迎えてアヤちゃんも喜んでいる様子。「こういうゾクゾクする映画は初めてだったので、どんなふうに撮影を進めていくのか、現場も怖いんじゃないかと思っていた」という長澤は、「アヤちゃんを相手に芝居をすることが多かった。アヤちゃんがしゃべっているような気持ちになってくる。伝わるものがあるんですよね。アヤちゃんの表情が豊かで、お芝居を受け止めてくれる」と頼もしい共演者に感謝しきり。矢口監督は「バディ」とアヤちゃんを表現し、「撮影中は怖かったんですが、海外の映画祭も必ず連れ立っていたので、仲よくなりました」と笑顔を浮かべていた。
また、上海国際映画祭での上映が決定したことも発表となった。長澤は「映画祭で映画がかかることはとてもうれしいこと。映画館でしか味わえないゾクゾク感を楽しんでもらえたら」と期待。海外の映画祭ではいろいろな反応が見られると話した矢口監督も、「そういう盛り上がりを見せてくれたら」と上映を楽しみにしていた。最後には、本作に出演もしているYouTuberグループの「ESPOIR TRIBE」が客席に座っていたことも明かされた。「ESPOIR TRIBE」のけーすけは「初めてのお芝居。僕たちなりに全力で頑張らせていただいた」と語っていた。
取材・文/成田おり枝