『キャンドルスティック』津田健次郎、知性と色気が交差する“数学者“役を収めた本編映像をちら見せ!

『キャンドルスティック』津田健次郎、知性と色気が交差する“数学者“役を収めた本編映像をちら見せ!

阿部寛が主演するマネーサスペンス『キャンドルスティック』(7月4日公開)。このたび、津田健次郎演じる謎多き数学者の姿を収めた本編映像が到着した。

2019年5月7日。それは平成から令和へ元号が替わり、日本の金融システムが最も隙だらけだった日。間断なく多種多様な金融取引が行われるデジタルネットワーク。それは出自も身分も関係なく、誰でも一瞬で人生を変えることのできる世界…。本作ではそんなマネーゲームの魔に憑かれた10人の男女が大金を手に入れるため、世界を股にかけて前代未聞のミッションに挑む姿を活写する。主演の阿部が演じるのは、刑務所上がりの元天才ホワイトハッカーで“AIを騙す”計画の発案者、野原。またFXトレーダーで計画をサポートする杏子を菜々緒が演じる。

このたび解禁されたのは6月11日に54歳の誕生日を迎えた津田の本編映像。本作で彼が演じるのは、杏子の元夫であり、数学者の功。野原と出会った杏子が新たな恋に踏みだすなか、功はその関係を静かに受け入れ、自らと向き合っていくという役どころだ。

映像では、杏子との別れを経た功が学習塾で授業を行う様子が描かれる。ホワイトボードに数式を走らせながら、自ら考案した「フルーツ理論」について熱く語る功。しかし生徒から「先生、それってテストに出るんですか?」と問われると「出ないよ」と返答し、淡々と授業を続けていく。感情を抑えながらもどこかコミカルにも感じる知的な深みと哀愁をあわせ持つこの役どころは、まさに津田の真骨頂。セリフは少なめながらも、佇まいで観る者を引き込んでいくその存在感がたまらない内容となっている。

本作で長編映画監督デビューを飾る監督の米倉強太は、現場での津田について「津田さんは感情の入れ方がすごく上手で、毎テイクごとに演技が変わる。でもその変化があまりにも自然だから、編集が困るくらい全部OKにしてしまう(笑)。津田さん=声優のイメージが強かったけれど、それはほんの一面で、津田さんは“俳優“そのものでした」と熱く語る。

そんな津田が演じる功が劇中で唱えている「フルーツ理論」は、やがて物語の核心へと繋がっていき、為替市場を動かすAIに挑むための“鍵”として機能。予想外の知的トリックと逆転劇を巻き起こしていく。功の静かな佇まいが、野原や、杏子、さらに世界をも揺るがす展開を導いていく。


俳優として映画やテレビドラマでますます大きな存在感を放っている津田。彼の円熟した彼の演技力と存在感をスクリーンで体感してほしい!

文/スズキヒロシ

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