マザコン、二股男に束縛男!『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』ヒロインのクセ強な元カレたち

マザコン、二股男に束縛男!『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』ヒロインのクセ強な元カレたち

『破墓/パミョ』(24)のキム・ゴウン、韓国ドラマ「Pachinko パチンコ」のノ・サンヒョンが共演した『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』が6月13日(金)より公開される。ゴウンが演じるのは、恋に夜遊びに猪突猛進なジェヒだが、本作では映画を観ている側からも“やめておけ!”と言いたくなるくらいクセ強な男たちが登場する。今回はそんなジェヒの元カレたちをタイプ別に紹介していく。

ジェヒの元カレは“つき合ってはいけない”残念な男たちばかり
ジェヒの元カレは“つき合ってはいけない”残念な男たちばかり[c]2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

他人の目を気にせず自由奔放に生きるジェヒと、ゲイであることを隠し孤独に生きるフンス。本作は正反対の2人が出会い、同居したことから始まる、「自分らしい生き方」を見つける物語だ。主人公のジェヒを演じるのは、大ヒット作『破墓/パミョ』で高く評価され、「百想芸術大賞」映画部門女性最優秀演技賞を受賞したゴウン。フンスには国際的に注目された壮大なドラマシリーズ「Pachinko パチンコ」に出演し、傑出した存在感とリアリティ溢れる演技力で世界から“発見”された、新鋭俳優サンヒョン。原作は世界三⼤⽂学賞「国際ブッカー賞」や「ダブリン⽂学賞」にノミネートされたパク・サンヨンのベストセラー⼩説で、『アメノナカノ青空』(05)、『女は冷たい嘘をつく』(16)のイ・オニ監督がメガホンをとった。

【写真を見る】タイプA マザコン男のジュンス(クァク・ドンヨン)
【写真を見る】タイプA マザコン男のジュンス(クァク・ドンヨン)[c]2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

まずは、タイプAのマザコン男、ジュンスから。彼の実家でイチャイチャしていたら、旅行に行っていたはずの母親が帰宅。そんな母から彼への呼び名は「パピーちゃん」。挨拶しようとしたジェヒをベッド下に押し込み、帰ってきたお母さんのことを「マミー」と呼んで抱きつく始末だ。過保護な母親は留守中に散らかった部屋を掃除すると言って聞かず、掃除機はベッド下に隠れるジェヒのレースのスカートを吸い込んでしまう。最悪な失恋の顛末を聞いたフンスは大爆笑だ。別れの要因はジェヒいわく「間違いなく私よりママを選ぶ男」。

マザコン男のジュンスを演じたのは、大ヒットドラマに多数出演のクァク・ドンヨン。2012年ドラマでデビューすると、人気作品に次々と出演。2024年には、最終話が「愛の不時着」を超え、tvN史上最高視聴率を記録した大ヒットドラマ「涙の女王」で、キム・ジウォン演じるヘインの弟を演じ大きな話題を呼んだ。

タイプB ⼆股男のソヌ(ユ・イジン)
タイプB ⼆股男のソヌ(ユ・イジン)[c]2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

次はタイプBの二股男、ソヌ。同じ大学で出会い、付き合い始めたが、彼はそれを周囲に隠したがる。「秘密の恋って燃える」とウキウキしているジェヒは、ソヌの態度から「隠れて付き合うなんて怪しい匂いがプンプンするぞ」というフンスの忠告に聞く耳を持たず、どんどんのめり込んでいく。学園祭で彼のサークルの出店ブースにジェヒが手伝いに行ったところ、彼が親しげにしている女性と遭遇。実はその女性が本命で、自分が浮気相手だったと知りショックを受けるジェヒ。あまつさえジェヒにひどい言葉を投げつけ、大修羅場となる。

二股男のソヌを演じたのはユ・イジン。2013年ドラマでデビューし、2017年にはMnetの公開オーディション番組「PRODUCE 101 シーズン2」に出演し注目を集める。これをきっかけに音楽の才能も広く知られるようになった。主にドラマを中心に活躍しており、日本でもドラマ化された「知ってるワイフ」、「ブラームスは好きですか?」、「損するのは嫌だから」などに出演。

タイプC 束縛男のジソク(オ・ドンミン)
タイプC 束縛男のジソク(オ・ドンミン)[c]2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

続いてタイプCの束縛男、ジソク。フンスの行きつけのバーでオーナーの代打としてバーテンダーをしていた彼と出会ったジェヒ。本業は弁護士をしているという彼はジェヒに惚れ込み、ジェヒも結婚を考えるものの、付き合っていくうちに彼の束縛がだんだん激しくなっていく。やがてジェヒとフンスの関係にも口を出し、ジェヒとフンスの大きな転機を迎える事件までをも引き起こす。

ジソクを演じたのは、オ・ドンミン。2008年の舞台「nabis HAMLET」でデビューし、短編映画やインディーズ作品でキャリアを重ね、徐々にドラマや映画へと活躍の場を広げる。死体の横たわる隣人宅で目を覚ました男の運命を描くスリラー映画『見知らぬ隣人』(22)で主演し、鮮烈な印象を残した。

番外編 ジェヒにヒドイ⽬に遭わされた?タトゥー彫師(チュ・ジョンヒョク)
番外編 ジェヒにヒドイ⽬に遭わされた?タトゥー彫師(チュ・ジョンヒョク)[c]2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

そして番外編として、ジェヒにヒドイ目に遭わされた(?)タトゥー彫師。泥酔し、朝起きるとフンスの手首に見慣れないタトゥーが。同じく二日酔いでグッタリしているジェヒを問い詰めると、昨晩、酔っ払って盛り上がったまま、2人はジェヒの元カレのタトゥー彫師の店を突撃。元カレはジェヒの顔を見た途端に悲鳴をあげ「いまさらよくも…」と目頭を押さえるあたり、よほどトラウマになっているらしい。酔っ払いの2人に絡まれ、再び悪夢を見ることになるのだった。

このタトゥー彫師を演じたのはチュ・ジョンヒョク。2015年に俳優デビューすると、「ユミの細胞たち」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などの人気ドラマに次々出演。2025年TBSのスペシャル新春ドラマ「スロウトレイン」に出演し、松たか子、多部未華子、松坂桃李、星野源らと共演し日本ドラマへの初出演も果たした。


まさに彼らは、現実にもガールズトークによく登場するような“あるある”なクセ男たちだ。かけがえのない存在となるジェヒとフンスの関係性とともに、ぜひこれらの“付き合ってはいけない”男たちにも注目していただきたい。

文/山崎伸子

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