清野菜名が『星つなぎのエリオ』の日本語吹替版声優に！主人公エリオの親代わりとなる叔母オルガを演じる
ディズニー＆ピクサーの最新作『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)。本作より、ある日突然、主人公エリオの親代わりとなり、戸惑いながらも彼の本当の気持ちを理解したいと願う叔母オルガ役を清野菜名が務めることが明らかとなった。
本作は、ひとりぼっちの主人公エリオが、何光年も離れた星で、本当の居場所、大切なつながりを見つける物語を描く感動のファンタジー・アドベンチャー。エリオは、広い世界のどこかにきっとある“本当の居場所“を求めて、いつか何光年も離れた星に行く日を夢見ている。ある日、そんなエリオの願いが叶い、様々な星の代表が集まる“コミュニバース”に招かれることに。そこで、孤独なエイリアンの少年グロードンと出会う。グロードンと心を通わせるエリオだったが、2人の絆を引き裂く脅威が迫る…。
アクションからドラマ、コメディまで幅広い役柄を演じる実力派の清野。オルガは宇宙飛行士を目指して軍の基地で衛星研究の仕事をしている女性で、ある日突然、甥エリオの両親が亡くなってしまったことをきっかけに、親代わりとして彼を育てることになる。
そんなオルガ役に求められるのは、突然の環境の変化に戸惑いながらもエリオを心配し、本当の思いを理解したいと願う心優しさと、生活の変化から自身のキャリアに悩み葛藤する繊細な演技。USオーディションを経た清野は、確かな演技力に加え、自身の持つ芯の通った真っすぐな人柄が、エリオを思う真っすぐなオルガのキャラクター像と合致するということで日本語吹替版声優の座を射止めた。
今回、ディズニー＆ピクサー作品の声優に決まった時の気持ちを聞かれた清野は、「ずっとディズニー作品の声優のお仕事にチャレンジしたいと思っていたので、ようやく叶ってうれしかったです」と喜びを語る。自身が演じるオルガについては「エリオとの関係性をどう築いていくか、どう育てていくか。そしてオルガには宇宙飛行士という夢があり、仕事との両立に悩みながらもがいているという役どころです。自分の内側に溜め込みすぎず、しっかり言葉でエリオに伝えて向き合っていく姿がとても魅力的だと思いました」とし、人間味あるキャラクターであることを説明する。
アフレコ時の思い出を聞かれると、「アニメーションの声優は全てが初めてづくしでしたが、楽しんで収録することができました。ただ、声だけで全てを表現することの難しさがあり、悲しそうなシーンの時に、悲しい気持ちや感情を自分では乗せて演じていたつもりが、監督には冷たく感じると捉えられていて、声一つで表現するのって本当に難しいんだなと終始感じていました」と初めてアニメーションの声優に挑んで感じた難しさを振り返り、「普段お芝居をするなかで、台詞が無くても視線や目の動き、肩の力の入り具合など全てを使って表現していたのが、声優は全てを声だけに乗せて表現するというのがこんなにも難しいことなんだと感じました」と普段の芝居との違いも明かす。
本作の魅力については、「エリオが家族という存在がどういうものなのかに気づいていく瞬間はオルガを演じていて、とても胸に来る所があり、涙があふれました」と大人も感動できる物語であると力説。お気に入りのキャラクターについては「グロードンが可愛かったです。最初ちょっと怖いのかなって思ったのですが、そこから急に可愛い声が聞こえてきて、ちょっと臆病者で天然でギャップ萌えというかすごくキュンキュンしました。最初にエリオを糸でおくるみみたいに包んであげるところ、母性をくすぐられました」とし、グロードン推しであるとのこと。
好きなディズニー＆ピクサー作品は『リメンバー・ミー』(17)とのことで、「収録の前に見て号泣してきました。やはり家族っていいなと思ったのと、音楽で一つにしてくれる音楽の偉大さや、ミゲル君が好きなことを貫き通すカッコよさがすごく好きで、『リメンバー・ミー』の歌もすごく好きです」とその想いを熱弁している。
『星つなぎのエリオ』も『リメンバー・ミー』を手掛けたスタッフ陣が製作した作品。オルガ役を務める清野がどのようにエリオとの関係を築いていくのか注目して欲しい。
文/平尾嘉浩
