アナ・デ・アルマス、キアヌ・リーブスと約10年ぶりの共演に感謝!『バレリーナ:The World of John Wick』ワールドプレミア
キアヌ・リーブス主演の人気シリーズ「ジョン・ウィック」のスピンオフにして、アナ・デ・アルマスを主演に迎えたシリーズ最新作『バレリーナ:The World of John Wick』(8月22日公開)のワールドプレミアが現地時間5月22日(日本時間:5月23日)にイギリス・ロンドンのレスター・スクエアにて開催。会場にはレッドカーペットならぬブラックカーペットが敷かれ、主演のアルマス、リーブスほか豪華キャスト、スタッフ陣が登壇した。
シリーズ3作となる『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)とクロスオーバーした時系列で描かれる本作は、ファンならニヤリとする『パラベラム』と重なるシーンも登場させながら、ジョン・ウィックの独自な世界観のなかに、まったく新しい復讐のヒロインの物語を生みだした。全米公開は現地時間6月6日(金)となる。会場にはアルマス、リーブス、ノーマン・リーダス、イアン・マクシェーン、ノーマン・リーダス、シャロン・ダンカン=ブルースター、レン・ワイズマン監督、製作を務めた「ジョン・ウィック」シリーズのチャド・スタエルスキらが登場し、会場は熱気に包まれた。
作品のテーマカラーとなるネオンピンクやセルリアンブルーのモチーフが様々な場所に施された会場内。幼いころに殺された父親の復讐に立ち上がる主人公イヴを演じるアルマスは「キアヌとチャドが創り上げたこのシリーズに、力強い女性の姿とカッコよさを吹き込めたのはすばらしい経験でした。ずっとこのシリーズの一部になりたいと思っていたので!」と興奮を抑えられない様子。
さらにアルマスは「才能があふれるたくさんの方たちと仕事ができて光栄でした。皆がそれぞれ準備をし、責任を持って最高の仕事をしているので信頼できました。とても楽しかったし、クリエイティブな撮影現場で、毎回新鮮でした。すばらしかったです!」と撮影を振り返り、作品の出来栄えを満面の笑顔でアピールした。
また、アルマスは『ノック・ノック』(15)以来、約10年ぶりとなるキアヌとの共演について「まだ英語すらしゃべれなかった私にとって、キアヌと共演した『ノック・ノック』はキャリアの突破口だったんです。それがいま、このプレミアで彼と並んでいるなんて本当にクレイジー!撮影は体中、アザだらけで大変だったけど、彼はいつもサポートしてくれたわ」とリーブスへのリスペクトを熱く語り、彼のサポートに心から感謝していた。
ジョン・ウィックを演じるのは本作で5度目となるリーブスは、「最高だよ!とても興奮してる!」とアナ同様に大興奮の様子だ。自身が築き上げてきた「ジョン・ウィック」ワールドが『バレリーナ』として拡大していくことについて、「この作品は『ジョン・ウィック』の世界観を完璧に守りつつ、さらに新たなキャラクターや、より深い物語によってその世界観が探求されている。なによりもアナが役に燃やしてくれた情熱に感謝したい。彼女は本当に楽しそうだったよ」とアルマスのプロフェッショナルな仕事ぶりと、作品への深い愛情がこもった賛辞を贈った。
さらに、あなたにとって「ジョン・ウィック」とは?という質問には感慨深くうなずきながら「ライフワークだね。映画製作という作業のなかで生まれた友情と絆の結晶だ。僕のキャリアに大きな変化と衝撃を与えてくれた役なんだ」と思い入れを語った。
謎の暗殺教団の手がかりを握るパインを演じるのは、キアヌとも長年親交がある「ウォーキング・デッド」シリーズのリーダス。「最高だね。普段僕みたいな、野蛮で、血にまみれて、人を刺し殺す役を得意とする役者がこの世界観に参加するのは自然な進歩だよね?」と茶目っ気たっぷりにシリーズへの参加を喜ぶ。さらに兼ねてより『ジョン・ウィック』シリーズのファンだった彼は「シリーズは100万回観ているけど、さらにこのシリーズが大好きになったよ!」と「ジョン・ウィック」ファンにも納得の仕上がりになっていると自信を持ってアピールした。
一貫してシリーズを監督してきたスタエルスキから、メガホンを継承したワイズマン監督。本作をつくるにあたり意識した点について「たくさんあるけど、最も意識したのは作品の“トーン”、雰囲気かな。このような作品の場合、アクションがすばらしいだけではなく感情を意識して作らなければいけない。例えば、アクションのシーンを撮影している時にウィンクやスマイルを入れることでライトな瞬間を作りたい時もあるけど、感情に突き動かされるようなシーンではそういう仕草を入れないので」とアクションシーンへのこだわりを明かした。
続いてお気に入りのシーンについてワイズマン監督は「たくさんあるけど、手榴弾で戦うシーンかな。私が脚本を展開するにあたって初めて考察して作成したシーンだから」と、すでに日本でも解禁されている特報でも披露された過激なアクションシーンだと語り、「日本の皆さんこんにちは!皆さんに会ってこの作品をお届けするのを楽しみにしています。ぜひこの作品を楽しんで、カッコよさを実感してください」と日本のファンへも愛にあふれたメッセージを贈った。
今作では製作に回ったシリーズの創造神、スタエルスキは最後に「アナと一緒にこの愛すべきシリーズを拡大する作業は本当に最高だったよ。アナはこのシリーズにさらなる強靭さとユーモアを加えてくれた」と新たな復讐の女神を演じ切ったアナを手放しで賞賛。なお、本イベントには『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(23)で盲目の殺し屋ケインを演じたドニー・イェンや、「マンダロリアン」シリーズのペドロ・パスカルもゲストとして来場した。
毎回、バリエーション豊かなアクションでファンをうならせる同シリーズだが、果たして本編ではどんな超絶アクションが待っているのか?8月22日(金)に決定した日本での封切りを楽しみに待ちたい。
文/山崎伸子