インターネット都市伝説「The Backrooms」をA24が映画化するプロジェクトに進展！アカデミー賞候補俳優に出演交渉中

2019年にインターネット掲示板サイト「4chan」に投稿された都市伝説をもとに、2022年初頭に当時16歳だったケイン・パーソンズがYouTubeに投稿したショートフィルム「The Backrooms(Found Footage)」。現在までに再生回数6651万回を記録している同作をA24が長編映画化するプロジェクトの続報が到着。キウェテル・イジョフォーとクリスティン・ミリオティに出演交渉が行われていると、「Deadline」など複数メディアが報じている。

「インターネット上で最も恐ろしい動画」と称賛を浴びた「The Backrooms(Found Footage)」は、1990年代ごろに若い映像ディレクターが突然、不自然なほど閑散とした迷宮空間へとさまよい込み、そこで謎めいた物体と遭遇する様子をファウンド・フッテージ形式で収めた約9分間の作品。現在までに20本以上のシリーズ動画が公開され、いずれも大きな反響を集めている。

そんな本作を長編映画化するというプロジェクトは、2023年に始動。これまでさまざまな気鋭の映像作家たちを発掘してきたA24は、オリジナル短編を手掛けたパーソンズを監督に抜擢。共同脚本をHBOのドラマシリーズ「ウエストワールド」のロバート・パティーノが務め、製作にはジェームズ・ワン率いるAtomic Monsterと、リブート版「猿の惑星」シリーズのピーター・チャーニン率いるChernin Entertainment、そしてショーン・レヴィ率いる21Lapsが名を連ねている。

オスカー候補俳優キウェテル・イジョフォーが演じる役柄はいったい…？[c]Everett Collection/AFLO

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『それでも夜は明ける』(13)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『ヴェノム：ザ・ラストダンス』(24)や『ブリジット・ジョーンズの日記サイテー最高な私の今』(24)など話題作への出演が相次ぐイジョフォーと、『パーム・スプリングス』(20)やドラマシリーズ「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」に出演したミリオティ。2人が演じる予定の役柄については明らかにされておらず、また映画がどのようなストーリーで展開するかについてもベールに包まれたままだ。

先日カンヌ国際映画祭でお披露目されて大絶賛を浴びた、二宮和也主演の『8番出口』(8月29日公開)の原作ゲームにも影響を与え、近年を代表する都市伝説の一つとして世界中で人気を博している「The Backrooms」。いったいどんな映画になるのだろうか。詳しい製作開始時期や公開時期も決まっておらず、さらなる続報を楽しみに待ちたい。

文/久保田和馬