半径15m以内全員容疑者『DROP/ドロップ』日本公開!緊迫感と恐怖に満ちた日本版予告&ポスタービジュアル
「ハッピー・デス・デイ」シリーズや『ザ・スイッチ』(20)などの作品で知られるクリストファー・ランドンの監督最新作『DROP/ドロップ』が7月11日(金)より公開されることが決定。日本版予告編とポスタービジュアル、場面写真が解禁された。
本作は「トランスフォーマー」シリーズや「クワイエット・プレイス」シリーズで知られる“破壊王”マイケル・ベイと『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(23)や『M3GAN/ミーガン』(23)など、ホラー映画界に革新を起こし続けるブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムが製作に参加した極限のシチュエーションサスペンス。バイオレット(メーガン・フェイヒー)は、幼い息子を育てるシングルマザー。夫の死を乗り越えていない彼女はためらいながらも、マッチングアプリで知り合った男性とのディナーデートを承認する。最上階にあるレストランで席に着くと、突然スマホに見知らぬ誰かからDROPメッセージが届く。送られてきたのは、息子の命と引き換えに「目の前のデート相手を殺せ」という指示だった。
このたび解禁された日本版予告編では、主人公バイオレットが高層ビルから落下しそうになるスリリングなシーンの後「やり直せたら…」という意味深な言葉で始まる。バイオレットは、幼い息子を育てるシングルマザー。夫の死からまだ立ち直れず、恋愛の世界に戻ることをためらっていたが、マッチングアプリで知り合ったヘンリー(ブランドン・スクレナー)とのディナーに応じることに。訪れたのは高層ビル最上階の洗練されたレストラン「PALATE」。眺めのいい窓際の席で「マッチングアプリって変態ばかり」などと笑い合いながら、束の間の出会いを楽しんでいると突然、彼女のスマホに見知らぬ誰かからDROP機能を使った不気味なメッセージが次々と送られてくる。最初は悪ふざけかと思っていたがやがてそれは現実の恐怖へと変わる。息子が待つ自宅には、銃を持った覆面の男が侵入。バイオレットは半径15メートル以内の至近距離から監視され、スマホは完全にハッキングされてしまう。相手に話しかけることも、店員や隣の客に助けを求めることもできない。絶体絶命の状況に置かれたバイオレットの逆転劇を期待させる内容となっている。
主演を務めるのは、テレビシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン2」での迫真の演技により、エミー賞助演女優賞にノミネートされ、一躍ブレイクを果たしたフェイヒー。本作では、虐待の被害者を専門にカウンセリングを行う心理学者であり、夫を亡くし幼い息子を育てるシングルマザーにバイオレットを熱演している。そんなバイオレットのデート相手ヘンリー役には、2024年公開の話題作『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』(24)で大役を務めたスクレナーが抜擢された。
注目すべきは、本作の着想がプロデューサーのキャメロン・フラーによる“実体験”に基づいているという点だ。フラーは、旅行先のレストランで食事をしていた際、突如としてスマホに奇妙なDROP通知が届いたことを明かしており「美しいレストランでディナーを楽しんでいたら、突然誰かからDROPが届き始めて…。最初は気にも留めなかったけれど、食事が進むにつれてその内容がどんどん怖くなっていって…」と当時の驚きと不安を振り返っている。
予告映像と同時に解禁されたポスタービジュアルは、主人公バイオレットの目元と、彼女が手にするスマホを大きく捉えたインパクト抜群の印象的なデザイン。そして一挙に公開となった物語の緊迫感と恐怖が鮮明に伝わる6点の場面写真では、バイオレットが目の前のヘンリーに助けを求めるかのような目で見つめている印象的なカットや、机や割れたグラスの破片が散乱したレストランで尻もちをつくように倒れ込む様子に加えて、容疑者のひとりであるテーブル担当の怪しげなホールスタッフの姿も収められている。
スマホのDROP機能という日常的なツールから怒涛のようにスリルが押し寄せる本作。共感必至な極限の恐怖をスクリーンで味わってほしい。
文/スズキヒロシ