岸辺露伴が流暢なイタリア語と共にヘブンズ・ドアー!『岸辺露伴は動かない 懺悔室』本編映像

岸辺露伴が流暢なイタリア語と共にヘブンズ・ドアー!『岸辺露伴は動かない 懺悔室』本編映像

荒木飛呂彦による大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフを実写化したシリーズ最新作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日公開)。本作より、流暢なイタリア語を披露する岸辺露伴を捉えた本編映像が解禁となった。

【写真を見る】前作のフランス語に続き、イタリア語にも挑戦した岸辺露伴役の高橋一生
【写真を見る】前作のフランス語に続き、イタリア語にも挑戦した岸辺露伴役の高橋一生[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家、岸辺露伴。高橋一生を主演に迎えドラマ化された同作は、そのクオリティを多くの原作ファンが絶賛し、映画版第1作となる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)もまた、ファンの熱狂により観客動員数90万人超、興行収入約12.5億円の大ヒットとなった。最新作では、原作ファンの間で屈指の人気を誇る伝説的なエピソード「懺悔室」を、邦画初となる全編ヴェネツィアロケにて撮影、史上最高スケールでの完全映画化を実現した。

このたび、取材でヴェネツィアを訪れた露伴が流暢なイタリア語を披露する本編映像が解禁に。路地裏を散策していた露伴を見つけ、すぐさま近付いてくるスリの男2人組。日本人であることに早々に気付くと手に持っていた漫画を見せて、「俺たち日本大好きなんだよ!これ知ってる?『ピンクダークの少年』!日本の漫画イタリアでも人気あるんだよ。俺もこれ大好きッ!」と手元の怪しい動きがバレないように大げさにアピール。しかし、「もう漫画なんかじゃなくてさ、芸術だよ!」と重ねた途端、男たちを適当にあしらっていた露伴の態度が急変し、怒りをあらわに。

スリに絡まれる露伴
スリに絡まれる露伴[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

なにを言われているのか理解出来ていないものの、露伴の気迫に押されて「なにも盗ってねぇし」と言い返す男だったが、露伴の怒りは止まらず流暢なイタリア語でまくし立て、最後は走って逃げようとする2人組にヘブンズ・ドアーをお見舞いするシーンが切り取られている。

ヘブンズ・ドアーをお見舞い!
ヘブンズ・ドアーをお見舞い![c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

なんとこの長セリフをイタリア語で行うことになったのは、高橋による提案だったとのこと。前作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』でも美しいフランス語を披露した高橋だが、今回はイタリア語への挑戦となった。そんなイタリア語について、「フランス語よりも発音がカタカナに似ていて、前回よりも少し話しやすかったように思います。ただ、日本語からイタリア語にすると、思った以上にセリフが長くなってしまい…(笑)。ですが、このリズム感は大事にしたかったのでそのままイタリア語で演じました。そこがどんな風に映るか、ぜひみなさんのご感想を聞きたいなと思っています」と、自身の俳優人生で最も長い外国語セリフによって、全編ヴェネツィアロケを一層味わい深いものへ昇華させた“岸辺露伴”らしさあふれるシーンを回想している。

また、今回外国人キャストで初めてヘブンズ・ドアーをかけられた2人について、特殊造形の梅沢壮一は、「イタリア人は顔の彫りが深いので、隙間から本人の肌が見えてしまわないように、(日本人キャストで制作する時よりも)目の周りの部分を少し小さくしています」と語る。こだわりの細部にまで注目してほしい。


シリーズの原点であり伝説のエピソード「懺悔室」を邦画初の全編ヴェネツィアロケで映像化し、新たな次元へと足を踏み入れた『岸辺露伴は動かない 懺悔室』。美しい街並みに響く、露伴のイタリア語も要チェックだ。

文/平尾嘉浩

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