横浜聡子監督最新作『海辺へ行く道』Dos Monosの荘子itが初の映画音楽を担当!ティザービジュアル&特報もお披露目
横浜聡子の監督最新作となる映画『海辺へ行く道』(8月29日公開)の音楽を、ラップトリオ「Dos Monos」の荘子itが担当することが決定。ティザービジュアルや特報も解禁された。
三好銀の晩年の傑作「海辺へ行く道」シリーズを原作に、『ジャーマン+雨』(06)、『ウルトラミラクルラブストーリー』(09)、『俳優 亀岡拓次』(16)、『いとみち』(21)を手がけた横浜による脚本、監督で映画化する本作。主演を務めるのは約800人のオーディションを経て主演を射止めた15歳の俳優、原田琥之佑。正式上映された第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門Kplusでは特別表彰を獲得。また、今年で6回目を迎える日本最大級の芸術祭「瀬戸内国際芸術祭2025」への参加も決定し、映画ながら、現代アート作品のひとつとして芸術祭に参加する稀有な作品となった。なお同芸術祭での映画の参加は本作が初となる。
このたび解禁されたティザービジュアルは、オールロケを敢行した小豆島特有の陽光を十二分に生かしながら、逆さまに配置された空と海どちらの青色か一瞬分からなくなるような楽しい構図。絵筆を持った逆さまの主人公、奏介と、流木で作られた魚のようなアートも印象的だ。“人生は予測できない魔法で溢れている”というキャッチコピーが添えられ、本作の世界観を伝えるとともに、なにか良いことが起こりそうな人生へのささやかな予感を期待させている。なおデザインを手掛けたのは国内外の多くの映画ポスターを手がけているアートディレクターの石井勇一。
またあわせて解禁された特報映像は、奏介が謎の人物から人魚の造形物の制作を頼まれるシーンから始まる。14歳の美術部員、奏介とその仲間たちが夢中でものづくりをする姿や、あやしい大人たちから不思議な依頼が次々と舞い込んでいく様子が収められていて、個性豊かな登場人物と奏介たちが巻き起こす、ちょっとおかしな出来事に期待が高まる。さらに、横浜監督の前作『いとみち』で主演をつとめた俳優の駒井蓮がタイトルコールを担当し、鮮やかな愛らしさを添えている。
本作で初の映画音楽を手掛けた荘子itは「一見すると朗らかな子どもたちの映画に見えるが、静かに常軌を逸した父性の失調により、底知れぬ不気味さと明るさが共存した前代未聞の映画で、世間からは全く評価されないか絶賛されるかのどちらかだろうな、と思いながら劇伴を作りましたが、初お披露目のベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でいきなり望外の評価を受けてとてもとても嬉しいです。皆様も是非it」とコメントを寄せている。
公開前からすでに唯一無二の存在感を放っている本作。映画の全貌はぜひ映画館で確認してほしい。
文/スズキヒロシ