ヴェネツィアの本物の画力に圧倒『岸辺露伴は動かない 懺悔室』“呪い”が垣間見える新場面写真

ヴェネツィアの本物の画力に圧倒『岸辺露伴は動かない 懺悔室』“呪い”が垣間見える新場面写真

荒木飛呂彦による大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフを実写化したシリーズ最新作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日公開)。本作より、新たな場面写真が到着した。

【写真を見る】美しきヴェネツィアンマスク。これが導く出会いは偶然か、呪いか
【写真を見る】美しきヴェネツィアンマスク。これが導く出会いは偶然か、呪いか[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家、岸辺露伴。高橋一生を主演に迎えドラマ化された同作は、そのクオリティを多くの原作ファンが絶賛し、映画版第1作となる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)もまた、ファンの熱狂により観客動員数90万人超、興行収入約12.5億円の大ヒットとなった。最新作では、原作ファンの間で屈指の人気を誇る伝説的なエピソード「懺悔室」を、邦画初となる全編ヴェネツィアロケにて撮影、史上最高スケールでの完全映画化を実現した。

このたび解禁となったのは、ヴェネツィアの街が持つ圧巻の画力(えぢから)に感嘆する、衝撃の場面写真。まず注目したいのは、荘厳な教会の中で岸辺露伴を捉えた一枚。間違えて入ってしまった懺悔室で聞いた恐ろしい“告白”が、露伴を“幸福になる呪い”へといざなう。美しきヴェネツィアンマスクが導く出会いは、“偶然”か、それとも“呪い”なのか。また、露伴の担当編集、泉京香(飯豊まりえ)は、なにかを受け取りながら、驚きの表情を見せている。すでに“幸福になる呪い”に襲われ始めているようにも見える。

表情が読み取れず不気味な雰囲気を放つ仮面をつけた田宮
表情が読み取れず不気味な雰囲気を放つ仮面をつけた田宮[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

また懺悔室で“告白”をする男、田宮(井浦新)は、笑っているようにも、泣いているようにも見える仮面をつけている。表情も読み取れず、どこを見ているかもわからない不気味な佇まいだが、一体なにが彼をそうさせているのだろうか。

そして、原作ファンから、一番熱い視線を浴びているのは、やはりポップコーン対決シーンだろう。原作の世界観をしっかりと受け継ぎ、水尾(大東駿介)は2日間にわたる撮影をやり遂げた。台本にして9ページ分のポップコーン対決に、渡辺一貴監督は、150カット近くに及ぶほど、細かく撮影プランを練ったという。

真っ赤な修道女のような服に身を包んだ“憑依少女”。その舌には不穏な影が…
真っ赤な修道女のような服に身を包んだ“憑依少女”。その舌には不穏な影が…[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

今回解禁された写真の中には、真っ赤な修道女のような服に身を包んだ“憑依少女”の姿もとらえられ、彼女の舌には、なにやら不穏な影が。ソトバ(戸次重幸)から、幸せの絶頂の時に“絶望を味わう”という奇妙な呪いをかけられ、幸せから必死に逃げ続けてきた水尾が、ついに“最高の幸せ”を感じてしまった瞬間、娘が憑依少女となり、その舌にソトバが現れるという原作さながらのシーンだ。「ポップコーンを投げて、3回続けて口でキャッチできたら、呪いは消える」、その言葉を信じ、生死を懸けたポップコーンバトルに挑む姿は必見だ。


幸福と絶望と運命が交錯する「岸辺露伴」の世界を、スタッフキャストが一丸となり作り上げた『岸辺露伴は動かない 懺悔室』。スクリーンいっぱいに映しだされる世界遺産の街ヴェネツィアの持つ“本物”の力に、荒木飛呂彦の世界観が融合し、ほかに類を見ない作品に仕上がっている。一瞬たりとも見逃さぬよう、是非劇場の大スクリーンで圧倒されてほしい!

文/サンクレイオ翼

関連作品