【TOHOシネマズ 新宿篇】ゴジラロードの始まりや最盛期のアルバイト人数まで。映画館にまつわる歴史&トリビアを大特集!
今年、TOHOシネマズの全国17劇場がアニバーサリーを迎えることを記念し、現在TOHOシネマズ株式会社によるお客様への感謝を込めた“アニバーサリーキャンペーン” が実施中だ。MOVIE WALKER PRESSでは対象の17劇場のスタッフへの取材や当時の資料を徹底リサーチ!オープン当初の貴重な裏話、その映画館ならではの魅力やトリビアなどを深掘りする連載コラムをスタートする。第1回は、世界的な人気を誇る「ゴジラ」でおなじみの「TOHOシネマズ 新宿」についてご紹介。
いまや、新宿歌舞伎町のランドマークとなったTOHOシネマズ 新宿の「ゴジラヘッド」。オープン当初は「新宿歌舞伎町にゴジラが降臨!」と大きな話題を呼んだ当館は2015年4月17日に誕生し、ちょうど本日で記念すべき10周年を迎えた。このゴジラヘッドは、1954年公開の『ゴジラ』に登場する怪獣ゴジラのサイズと同じく、50mの高さに合わせて建設された(ゴジラヘッドは全長12m)。これは、「もしも歌舞伎町にゴジラが出現したら、地上からどのような見え方をするのか?」という想定で制作され、まさに靖国通りから地上を見下ろすゴジラを目にすることができる。以降、ゴジラヘッドはTOHOシネマズ 新宿の“顔”となり、映画ファンはもとより、ゴジラファンだけではなく、たくさんの映画ファンたちに愛されてきた。
また、映画館自体は合計12スクリーンを設けており、様々な観客のニーズに応えてきた。特に、より映画への没入感を味わえるのが、革新的な4Kレーザー投影システムと最新の12Chサウンドシステムを採用したIMAXレーザーのSCREEN 10で、こちらは2019年に導入された。また、アトラクション型4Dシアター「MediaMation MX4D」のSCREEN 2、パワフルでドラマチックなシネマ音響「Dolby Atmos」を体感できるSCREEN 9なども、極上の映像体験が味わえると好評を博している。
当館で上映回数が最も多かった作品は、1位が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)の1営業日で52回、2位が映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の1営業日で42回、3位が『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(24)の37回、一番チラシの減りが早かった作品では『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』(25)、『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(25)、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(23)。そして、公開前に反響が多かった映画では『THE FIRST SLAM DUNK』(22)や「鬼滅の刃」シリーズということで、改めてアニメ作品の強さを実感させられた。また、コンセッションの人気上位商品は、「キャラメルポップコーン」「塩ポップコーン」「コカ・コーラ」という結果に。
綾野剛からトム・クルーズまで!「ゴジラロード」でのレッドカーペットイベントが大盛況
TOHOシネマズ 新宿では、オープン当時から、日本映画や洋画などで様々な完成披露試写会やジャパンプレミアなど、豪華ゲスト登壇のイベント上映が開催されていたので、それに付随して歌舞伎町交差点から新宿東宝ビルに続く新宿歌舞伎町セントラルロードでもいろいろなレッドカーペットイベントが開催された。
綾野剛主演で、新宿を舞台にした映画『新宿スワン』(15)のジャパンプレミアが開催されたのは2015年5月7日。綾野をはじめ、山田孝之ら主要キャストやスタッフ陣が同ロードに敷かれたレッドカーペットを闊歩した。
そして日本版では12年ぶりの新作となった「ゴジラ」映画『シン・ゴジラ』(15)のワールドプレミアは、同年7月25日にTOHOシネマズ 新宿で開催されたが、この日は『シン・ゴジラ』に登場するゴジラのサイズと同じ118.5mのレッドカーペットが敷かれ、総監督を務めた庵野秀明や、長谷川博己ら計11名のスタッフ&キャストが集結。このイベントに合わせて、新宿歌舞伎町セントラルロードが、“ゴジラロード”に改名されることも発表された。ちなみに“ゴジラ”が入っている地名はこのゴジラロードが世界初となった。
そして、2015年8月3日には、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)のジャパンプレミアで来日したトム・クルーズらがレッドカーペットを歩いた。サービス精神たっぷりなことで知られるクルーズは、記念撮影やサインなどのファンサービスをなんと120分にわたって行ったとか!