堤幸彦監督×中村正人の映画『Page30』のために、渋谷に巨大テントシアターがオープン!「ドリカムの夢が叶ったシアターができました」
初日舞台挨拶では、堤幸彦監督&唐田えりかが自信たっぷり!
翌日11日に、初めて観客を迎えた状態で『Page30』が上映。本編の終了と共にシアターテントの外にまで響く大きな拍手が巻き起こるなか、堤監督ら6名が舞台挨拶に登場。「現場にいた時には、自分はチームでいい芝居ができていると常々感じていたので、そのエネルギーがちゃんと映っていて、体感型の映画になったと思います。自分でも『これはおもしろいぞ!』と思えてよかったです」と、作品の完成度の高さに自信をのぞかせる唐田。
また、すでに本編を3回観たと明かす広山は「毎回号泣してしまうんです。こんな作品はなかなか出会えないので、とてつもない魔力を持った作品だと思います」と語り、MAAKIIIは「初めての堤組、初めての主演で、初めてこんなに演技というものに触れさせていただくことになって不安しかなかったのですが、衣装の設定を聞いた時にかなり殻をぶち破れました」と堤監督に感謝を伝え、「まだ自分が演技をしている姿を見慣れなくて、胸焼けするんです(笑)。皆さん大丈夫でしたか?」と観客に呼びかけ、温かな拍手が送られていた。
その後、撮影の苦労や思い出話に花を咲かせた4人の女優陣と堤監督。一方中村は、世界的ジャズピアニストの上原ひろみと共に担当した音楽の制作秘話を明かし、「堤監督と豪華な女優陣に加えて、上原さんと、非常に気が重くなったんですが、見事に5人目の女優になってくれました。映像を見ながら完全にアドリブで一発で録り、すばらしい音楽をいただきました」と、映画公開と同時に発売されるサウンドトラックをアピール。
そんな中村は、音響にこだわった「渋谷ドリカムシアター」のために、ニューヨークで購入したという吸音材を自身の個人スタジオから持ち込んで配置したことを告白。「このシアターに置いている間はレコーディングができなくなります」と明かしつつ、「まあいいでしょう」と、ひとつの夢が叶ったことに満足そうな笑顔を見せる。
そして最後に堤監督が代表し、「たくさんのチームの協力を得て、とても志の高い映画になりました。この地べたに座って映画を観るというのは崇高な体験だと思っていて、『Page30』と共に全国にどんどん広がっていくといいなと思います」と呼びかけ、観客と一緒に記念撮影。和やかなムードのなかで、イベントは幕を下ろした。
文/久保田和馬