作間龍斗、内山昂輝の声に「溶けるかと思った」『山田くんとLv999の恋をする』裏話満載の公開御礼舞台挨拶
作間龍斗と山下美月が4月6日、TOHOシネマズ 日比谷で行われたダブル主演を務める映画『山田くんとLv999の恋をする』(公開中)の公開御礼舞台挨拶に出席した。
マンガアプリ「GANMA!」(コミスマ)にて連載中の同名人気コミックを映画化した本作。恋愛に無関心で超塩対応の高校生プロゲーマーの山田(作間)と、彼の無自覚なやさしさに惹かれていく大学生、茜(山下)との恋模様を描く。イベントには、安川有果監督も出席した。作間と山下はこの日、上映後の客席を通って登場。大きな歓声を浴びた。「ポップコーンのいい香りがしますね」と会場を見渡した作間は、「まだお昼ご飯を食べていなくて、非常にそそられています。このあと、マネージャーさんに買ってきてもらおうと思います。塩のポップコーンでお願いします」とおねだり。すると山下も「私はチュロスが食べたくなりました」と続いて笑いを誘うなど、和気あいあいとした雰囲気で舞台挨拶がスタートした。
公開から1週間が経ち、本作の鑑賞が「2回目以上の人は?」と呼びかけるとたくさんの手が上がった。リピーターの多さに作間も「マジっすか!すごいですね」と驚いていたが、3人のもとにも周囲からたくさんの反響が届いているという。作間は「親戚周りはもちろん観に行ってくれていますし、ライブビューイングを観に行ってくれたりして楽屋に帰ると連絡が来ていたり。同じ事務所のタレントさんからも、『観に行った』と写真が送られてきたり。本当にいろいろな方が観に行ってくれています。『原作のままだった』といううれしいコメントをいただいています」と喜びを吐露。SNSで「山田くん、実写」と検索してみたという山下は、「『実写化をあまりしてほしくなかった』という方にも、『すごくおもしろかった』というお声をいただいたり、『実写は実写ならではのよさがある』というお声をいただいて。温かく観てくださってうれしい」と目尻を下げていた。
原作者のましろも、たくさんの協力をしてくれたとのこと。「原作のキャラクターを守ることが大事だった」と切りだした安川監督は、「衣装合わせでは、ましろ先生にリモートで何着か見てもらった。作間さんは2回、衣装合わせをしていて。(山田というキャラクターに)1回目は柔らかい雰囲気の衣装を用意していた。私はBL作品の監督をいくつかしているんですが、ましろ先生が『BLで言うと、いまの衣装は“受け”の衣装だから、“攻め”の衣装にしてください』とアドバイスをくださって。めっちゃピンときた。短いながらも的確なアドバイスに助けられた」と秘話を口にしながら、「幸せな制作現場でした」と原作者の支えに感謝していた。
人気原作の実写化とあって、もともと原作ファンだった作間も「プレッシャーがあった。『僕でいいのか』というのはずっとありますし、いまでもあります」と告白。「お話をいただけたからには、しっかりやりきらないといけないなと感じた」と語る。「茜ちゃんは天真爛漫で明るい女の子」と役柄を分析した山下は、そのテンションのバランスをどのように出すのか苦労したという。「私のもとの性格が、そこまで普段からテンションが高いほうではないので。撮影の合間が3時間くらい空いた時は、メイクさんやスタイリストさん、プロデューサーさんを誘って全員でジェットコースターに乗った」、「家にいる時にも、一人で鼻歌を歌ったりしていた。常にテンションが高い状態でやっていました」と撮影期間は茜のテンションを保つために、プライベートからあらゆる策を講じたと明かしていた。
公開後の舞台挨拶とあって、裏話に花を咲かせるひと幕も。作間は「『バレたか』のシーンは、一番撮りました」と原作ファンからも大人気のシーンについて触れ、「あそこは大事なシーン。監督が全体の撮影が終了した後に、『バレたかのカットだけ、もう一回撮っていいですか』と言ってくださって。実際にそのカットが使われている。ニヤッとしているんですが、あれほぼ作間なんですよね。『作間くんの感じでやってみて』と言われて、『じゃあ、いってやるか』と思って作間のニヤけでいった。それがいい感じにハマるという。監督の言葉がなかったら、それはなかった」と渾身の「バレたか」の表情は監督のおかげだと感謝しきり。またアニメ版で山田の声を演じた内山昂輝の声を「アフレコの時にいいスピーカーで聴かせていただいた」とうれしい機会にも恵まれたそうで、「本当に溶けるかと思いました」と楽しそうな笑顔を見せていた。
取材・文/成田おり枝