新社会人必見!?リーアム・ニーソンに学ぶ『プロフェッショナル』仕事の流儀
硬派な佇まいと190cmを超す屈強なスタイルを活かして、近年はアクション映画を主戦場にタフな男に扮してきたリーアム・ニーソン。最強のおじさんとして数々の悪を成敗してきたニーソンの最新作『プロフェッショナル』が公開中だ。
“殺しのプロ”を演じる本作をはじめ、ニーソン作品といえばその道のスペシャリストとしてのスキルや知識を駆使した鮮やかな戦い方や信念といった“仕事の流儀”が持ち味の一つ。新年度がスタートしたいまこそ、ニーソンの背中から仕事への向き合い方を学んでいきたい!
仕事の相手には最大のリスペクトを…『プロフェッショナル』
ニーソンの故郷である北アイルランドを舞台にした最新作『プロフェッショナル』は、北アイルランド紛争に揺れる1970年代が舞台。殺し屋の正体を隠しながら海辺の田舎町で静かに暮らすフィンバー・マーフィーは、ある殺しを機に引退を決意する。しかしその矢先、都会でテロを起こし町へと逃げてきたIRA(アイルランド共和軍)過激派といざこざとなり、殺るか殺られるかの戦いに身を投じることに…。
血塗られた過去に葛藤するフィンバーは、これまでにニーソンが演じてきたような死体の山を次々と築き上げる“殺しのプロ”とはひと味異なり、ターゲット一人一人の最期の瞬間にしっかりと向き合っていく真摯な男。殺す前には祈りなど好きなことをしゃべらせて、そして「安らかに眠れ」と慈悲を与えて始末する――。その姿はもはや聖職者のようだ。
同業者の若者ケビン(ジャック・グリーソン)の将来を案じて戦いに加わらないように助言したり、知り合いの娘を巻き込まないように家に帰したりと、プロとしての周囲への配慮も万全。シニアの円熟というニーソンならではの魅力を活かした思慮深い殺し屋像は唯一無二だ。
どんなトラブルにも冷静に対応…『96時間』
ニーソンのアクション俳優化の転機となった作品という意味で外せないのが、人気シリーズの1作目の『96時間』(08)。本作は、友人とヨーロッパ旅行中に誘拐された娘のキム(マギー・グレイス)を救出すべく奮闘する元CIA工作員、ブライアン・ミルズ(ニーソン)の活躍を描く。
電話中のキムが何者かに襲われそうな状況になると、すぐに録音を開始。娘に対し「お前はすぐにさらわれる」と現実を突きつけながらも、犯人の髪の色や体の特徴を伝えさせ、その録音を聞き返しながら現場を検証するなど、娘のピンチにもミルズは危機管理のプロとして冷静な対応で人身売買組織への手がかりを着実につかんでいく。
また自ら「相手を震え上がらせる能力」と語る特殊なスキルこそミルズの真骨頂で、犯罪組織のアジトに乗り込んでは、下っ端から相手を皆殺しに。主犯格に対しては電気椅子の拷問で娘の居場所を吐かせると、電源をオンにしたまま部屋を去る鬼畜ぶりを発揮。なにがあっても最後まで手を抜かない姿勢は見習いたい(?)ところだ。