新社会人必見!?リーアム・ニーソンに学ぶ『プロフェッショナル』仕事の流儀

コラム

新社会人必見!?リーアム・ニーソンに学ぶ『プロフェッショナル』仕事の流儀

頭で忘れても体が覚えていれば問題なし…『アンノウン』

ニーソンが記憶喪失の男を演じた『アンノウン』
ニーソンが記憶喪失の男を演じた『アンノウン』[c]Warner Bros. Pictures/courtesy Everett Collection

『フライト・ゲーム』(14)、『ラン・オールナイト』(15)など、これまで何度もタッグを組んできたジャウム・コレット=セラ監督との初タッグとなったのが『アンノウン』(11)だ。

※以下、ネタバレあり

頭では覚えてなくても体が覚えてる!(『アンノウン』)
頭では覚えてなくても体が覚えてる!(『アンノウン』)[c]Warner Bros. Pictures/courtesy Everett Collection

本作は、交通事故によって記憶喪失になった植物学者マーティン(ニーソン)が、曖昧な記憶をたどっていくうちに実はスゴ腕の殺し屋だったことが判明するというニューロティック系サスペンス。

自分が誰なのかを確かめようとするも一向に記憶が戻らないマーティンだが、戦いとなると話は別で「お前を殺す技術だけは忘れていない」と自然と体が反応し、立ちはだかる敵を次々と撃退。手に職をつけることの大切さを、本作を通じて学べる(?)はずだ。

備えあれば憂いなし、準備は徹底的に…『ブラックライト』

危険な影の世界に生きる男を演じた『ブラックライト』
危険な影の世界に生きる男を演じた『ブラックライト』[c] Briarcliff Entertainment / Courtesy Everett Collection

2022年の『ブラックライト』で演じたのは、危機が迫った潜入捜査官を救いだすという任務をこなす“影のフィクサー”トラヴィス・ブロック。救出した捜査官から「FBIが一般人殺害に関与している」と明かされたことをきっかけに、FBIに渦巻く巨大な陰謀に家族もろとも巻き込まれてしまう役どころだ。

命の危機と隣り合わせの職業柄、家のロックを何度も確認するのはもちろん、孫の誕生日にスタンガンをプレゼントしたり、娘の家に勝手に監視カメラを付けたり、訪れた場所の出口の数を把握していたり…と異常なまでの心配性のトラヴィス。娘から「病気だ」と呆れられるほどとはいえ、常に最善の準備を怠らない姿はプロの鏡だ。

金のためではなく誇りのために働く…『アイス・ロード』

苦労人なトラック運転手のプライドを体現した(『アイス・ロード』)
苦労人なトラック運転手のプライドを体現した(『アイス・ロード』)[c] Netflix /Courtesy Everett Collection

最後に紹介したいのが、大型トラックの運転手マイク・マッキャノンを演じた『アイス・ロード』(21)。本作はカナダの鉱山で労働者が閉じ込められる崩落事故が発生し、救出に必要な坑口装置を届けるため、トラックドライバーたちがアイス・ロードと呼ばれる凍結した湖を命懸けで激走するカーアクション。

腕は確かだが喧嘩っ早く、イラク戦争により失語症を患った弟ガーティ(マーカス・トーマス)と共に仕事を転々とする生活を送るマイクは、巨額の報奨金に釣られて命懸けのミッションに手を挙げるが、一筋縄ではいかないトラブルに見舞われることに…。

こんなことになっても諦めない!(『アイス・ロード』)
こんなことになっても諦めない!(『アイス・ロード』)[c] Netflix /Courtesy Everett Collection

ある邪魔者の目論みに気づき頭にきたマイクは、金は二の次に、意地でも仕事をやり通すことを決意。危険を顧みずに仕事を遂行しようとするマイクの果敢な姿に加えて、実際に氷の穴の中で撮影を行ったというニーソンの役者魂からも、誇れる仕事をすることの大切さを学べるはず。

極寒の撮影にも自ら挑む根性がスゴい(『アイス・ロード』)
極寒の撮影にも自ら挑む根性がスゴい(『アイス・ロード』)[c] Netflix /Courtesy Everett Collection


ニーソン演じるその道のエキスパートによる仕事の流儀が堪能できる『プロフェッショナル』をはじめとする今回紹介した作品を胸に、仕事というハードな戦いの日々をサバイブしていきたい!

文/武藤龍太郎

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