歌舞伎の世界を舞台に、芸に生きる男たちが日本中を熱狂と感涙で包み込む!『国宝』最新映像
吉田修一の最高傑作との呼び声高い小説を、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙らの共演で映画化した『国宝』(6月6日公開)。本作の最新映像が解禁となった。
任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公、喜久雄の50年を描いた壮大な一代記となる本作。吉沢、横浜、渡辺に加えて、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、森七菜、見上愛、永瀬正敏、宮澤エマ、黒川想矢、越山敬達、三浦貴大、嶋田久作ら豪華キャストが出演。『フラガール』(06)で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞した李相日が監督、『八日目の蝉』(11)や『コーヒーが冷めないうちに』(18)、『サマーウォーズ』(09)、『おおかみこどもの雨と雪』(12)まで手掛ける奥寺佐渡子が脚本を務める。さらに、『アデル、ブルーは熱い色』(13)で第66 回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得したソフィアン・エル・ファニが撮影で参加している。
解禁された特報映像では、赤い着物に身を包み、美しい白塗り姿で堂々とセリに立つ喜久雄(吉沢)の姿が映しだされ、運命の刻と心臓の鼓動が鳴り響くなか、「藤娘」の幕が上がっていく。抗争によって父を亡くした任侠出身の喜久雄は、上方歌舞伎の名門の当主、花井半二郎(渡辺)に引き取られ、歌舞伎という新しい世界を知る。半二郎の跡取り息子で名門の御曹司、俊介(横浜)とも出会い、兄弟として、親友として、ライバルとして、共に芸に青春を捧げることに。才能を持つ喜久雄と、血筋を持つ俊介。生い立ちも才能も異なる2人だったが、次第に互いの運命を狂わせていく。そして、喜久雄がつぶやく、「結局この世界、血やんか」という言葉の意味とは?
誰も観たことがない「歌舞伎」という禁断の世界で、運命に翻弄されながら、激動の時代を駆け上がり、“国の宝”となるまでの壮大な物語を描く『国宝』。李相日監督のもと世界最高峰のスタッフ&キャストが集結し、日本中を熱狂と感涙で包み込むだろう。
文/平尾嘉浩