「現実世界で山田のような人を探したい!」恋を語るプロ、YouTuberかすが大人女子も『山田くんとLv999の恋をする』にときめくポイントを熱弁
「山田と茜の恋がとてもリアルなペースで進んで、自分も恋をしたくなりました」
かすは、本作について「大人女子でも楽しめる映画」だとオススメする。その最大の理由は、「山田と茜の恋がとてもリアルなペースで進んでいく。決してご都合主義のラブコメディではないから」だという。
「現実の恋愛って、トントン拍子にうまくいくものではないですよね。本作では、相手のことを考えるからこそうまく進めない部分が出てきたりと、一歩一歩、2人が距離を縮めていきます。もどかしさもありながら、そこに現実味があって共感できるところがたくさんありました。もちろん胸キュンシーンも見どころですが、お姫様抱っこもキュンキュンさせようとしてやっているのではなく、自然の流れとしてやっているのが山田らしくて。キラキラとリアルが、いいバランスでやってくる。だからこそ、この映画にハマったんだと思います」としみじみ。
さらに「実は私、ちょっといま、恋愛が面倒くさいな…と思ってしまっていた時期で」と苦笑いを浮かべながら、「でもこの映画を観て、また恋したくなっちゃいました!」と告白。「自分にしか見せない相手の顔が現れたり、知らなかったその人の一面を発見できるのって、やっぱり恋のよさですよね。冷たかったはずの山田の新しい表情が見えてきたり、山田と茜の出会いからエンドロールまでを見守っていると、やっぱり恋っていいなと思いました」と目尻を下げていた。
そしてギルド仲間の瑛太(NOA)、瑠奈(月島琉衣)、鴨田(鈴木もぐら)、茜の親友である桃子(甲田まひる)、山田の同級生である椿(茅島みずき)、岡本(前田旺志郎)らに注目しながら、山田と茜の周囲がやさしさにあふれている点も「大人女子に刺さるポイント」だと想いを巡らせる。
「茜が失恋した時には、友だちの桃ちゃんが茜に自信をつけるような言葉をかけてくれていました。友達って本当に大事だなと思いました。瑛太くんのアシストも欠かせなかったと思いますし、瑠奈ちゃんはまるで原作から飛びだしてきたようなかわいさがありました。鴨田さんもユーモアがたっぷりあって、お気に入りのキャラクターです。あと私、山田の同級生である岡本が大好きで!岡本は、山田のことも、山田のことを好きで悩んでいる椿ちゃんのこともとてもよく見ていて、一見ふざけているように感じさせながらも、しっかりとサポートしてくれる。本当にいいヤツで、『岡本を彼氏にしたい』と思う瞬間もありました。みんなそれぞれにいいところがあって、全員が愛されキャラであるところも、本作が魅力的であるポイントかなと思います」。
かすも「友達に相談することで、前に進んでいける」そうで、「私の友達に共通して言えるのは、私のことを否定しない人たちばかりだということ。愚痴をこぼしたとしても、『そういうことを言ってもいいと思うよ』といつも肯定してくれるんです。山田と茜の周囲の人たちを見ていても、自分を認めてくれる人がいるってありがたいことだなと感じることができました」と実感を込めていた。
鑑賞後には、「ホクホクした気持ちになった」と心が温まったというかす。「私が恋愛面で大事だなと思うのは、グループで過ごしてみること。ギルドのなかの立ち居振る舞いからも山田と茜の魅力が感じられたように、集団のなかにいると、その人がどういうことに気をつけて行動しているか、どのように相手を気遣っているかなど人柄がよく見えてくる気がしています。仲間から『アイツ、いいヤツだよ』という支持があるとすると、信頼できる人だなと思える」と恋の攻略法も口にしながら、「現実世界で山田のような人を探したい!みんなきっと、山田を探したくなると思います」と熱っぽく語っていた。
取材・文/成田おり枝