アカデミー賞での歌唱も圧巻!『ウィキッド ふたりの魔女』アリアナ・グランデに夢中になる理由とは?

コラム

アカデミー賞での歌唱も圧巻!『ウィキッド ふたりの魔女』アリアナ・グランデに夢中になる理由とは?

2011年にレコーディング歌手としてデビューして以来、ポビュラーミュージック界の頂点に立ち続けているアリアナ・グランデ。4オクターブの声域を持ち、圧倒的な歌唱力で世界を魅了している彼女が、『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)で俳優としてスクリーンに進出。これまでにもテレビシリーズや配信映画などの出演はあったが、今回は主演格で作品の看板を背負ってのチャレンジであり、これはもう注目せざるを得ない。

なにしろ、ここに至るまでのグランデのミュージックシーンでの道のりは、華々しいという言葉がピッタリくる。これまでリリースしたアルバム7枚のうち、6枚を全米チャートのナンバーワンに送り込み、シングルチャートでは9曲のナンバーワンヒットを放っている。グラミー賞受賞歴は二度。インフルエンサーとしての支持もすさまじく、インスタグラムのフォロワー数は世界のトップテン内に常に位置している。日本での人気も高く、これまで三度の来日公演を行ない、いずれも成功を収めた。親日家としても知られており、日本語のタトゥーを入れていることも有名だ。

ポビュラーミュージック界の頂点に立ち続けているアリアナ・グランデが『ウィキッド ふたりの魔女』の主演格に
ポビュラーミュージック界の頂点に立ち続けているアリアナ・グランデが『ウィキッド ふたりの魔女』の主演格に[c]Everett Collection/AFLO

孤独なエルファバと陽気なグリンダ、正反対な2人がいがみ合いながらも強い友情で結ばれていく

さて、注目の『ウィキッド ふたりの魔女』に話を移そう。ブロードウェイを皮切りに世界中で上演され、日本でも劇団四季の公演で広く知れ渡ったミュージカル「ウィキッド」の映画化。すでに全米では4億ドルを超える、昨年の年間3位の興行収入を上げているばかりか、先日開催された第97回アカデミー賞では作品賞など10部門でノミネートを受け、うち2部門(衣装デザイン賞、美術賞)を受賞するクオリティの高さを証明した。グランデ自身も助演女優賞にノミネートされ、授賞式では主演女優賞候補となっていた共演のシンシア・エリヴォと圧巻の歌唱パフォーマンスを披露して絶賛されたばかりだ。

正反対なエルファバとグリンダが友情を育んでいく
正反対なエルファバとグリンダが友情を育んでいく[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

あらすじをざっと紹介。主人公は「オズの魔法使い」に登場したのちの“悪い魔女”エルファバ(エリヴォ)と“善い魔女”グリンダ(グランデ)で、正反対な2人の魔女の友情が描かれる。オズの国にある魔法学校の宿舎でルームメイトとなった2人だが、学内の人気者である陽気なグリンダと、緑色の肌ゆえに疎まれ孤立しているエルファバは、まさに水と油で最初はまったくソリが合わない。しかしある事件をきっかけに、そんな彼女たちの間に強い絆が芽生え、やがてオズの国の歪んだ現実に、共に向き合っていく。

魔法学校、シズ大学の人気者で陽気なグリンダ
魔法学校、シズ大学の人気者で陽気なグリンダ[c] Universal Studios. All Rights Reserved.


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