A24のオフィスを覗き見!実際のオフィスで撮影されたニコール・キッドマン主演『ベイビーガール』本編映像を入手
アカデミー賞女優ニコール・キッドマンが第81回ヴェネチア国際映画祭で最優秀女優賞に輝き、第82回ゴールデン・グローブ賞でも主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされたA24製作の『ベイビーガール』(3月28日公開)。このたび本作から、キッドマン演じるCEOのロミーとハリス・ディキンソン演じるインターンのサミュエルの会話シーンを収めた本編映像と場面写真が解禁された。
『BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』(22)のハリナ・ライン監督がメガホンをとった本作。ニューヨークでCEOとして大成功を収めるロミーは、舞台演出家の夫ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)と子どもたちと、誰もが憧れる暮らしを送っていた。ある時ロミーは1人のインターンから目が離せなくなる。サミュエルという名の彼は、ロミーのなかに眠る秘密の欲望を見抜き、きわどい挑発を仕掛けてくる。行き過ぎた駆け引きをやめさせるためにサミュエルに会いにいくロミーだったが、逆に主導権を握られてしまう。
このたび解禁された本編映像に収められているのは、ロミーとサミュエルのオフィスでの一幕。ロミーに頼まれてコーヒーを淹れ手渡すサミュエル。以前街中で暴走する犬を落ち着かせた時のことを振り返り、「どう静めたの?」と訊ねるロミーに、サミュエルは「クッキーを与えた」と返答。「いつも持ってるの?」と続け様に問うと、彼は「食べたい?」とからかうような笑みを浮かべる。2人のパワーゲームが始まる会話を映しだしたこのやり取り、実は撮影が行われたのはA24のニューヨークオフィスのなか。
本作を手掛けた制作プロダクション2AMの制作陣は、A24のオフィスがロミーの会社のイメージにピッタリだと考え撮影場所に選択。あわせて解禁された場面写真には、オフィスの中階段を駆け降りて撮影に急ぎ向かうロミーと部下のエスメ(ソフィー・ワイルド)の姿が切り取られているが、こちらもA24のオフィス内。ほかにもオフィスが入るマンハッタンのミッドタウンにある1245BROADWAYビルのエントランスや会議室、テラスなど、様々な場所が撮影に使われている。
近年様々な映画賞をにぎわすなど、ジャンルの垣根を超えて多くの映画ファンから支持される一方、インタビューなどに一切応えないなど謎に包まれたスタジオとしても知られるA24。そのオフィスを覗き見できる貴重な機会ともいえる本作。この場所で繰り広げられるロミーとサミュエルの危険なパワーゲームはどこへ行き着くのか…。その衝撃のクライマックスを劇場で目撃あれ。
文/久保田 和馬