【第97回アカデミー賞】アリアナ・グランデ、BLACKPINKリサ…圧巻のステージ&ファッションをプレイバック!
現地時間3月2日(日本時間3月3日)、世界最大級の映画の祭典である第97回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた。本稿では授賞式を盛り上げた圧巻のパフォーマンスを中心に、レッドカーペット&ステージで輝きを放ったファッションをプレイバック!
今年1月に深刻な山火事の被害を受けたロサンゼルス。授賞式の幕開けは、『アイアンマン2』(10)や『ラ・ラ・ランド』(17)など美しいロサンゼルスを捉えた名場面が映しだされるなど、LAへの愛があふれるものとなった。
オープニングを飾ったのは、『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)のシンシア・エリヴォ&アリアナ・グランデによる圧巻の歌唱パフォーマンス。映像が終わると、真っ赤なストラップレスドレスのグランデがステージに姿を現す。『ウィキッド ふたりの魔女』は、「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描いた作品となる。この日のグランデは、足元には「オズの魔法使い」でドロシーが履いていた“ルビーの靴”を思わせるパンプスを合わせ、スパンコールが輝くドレスの背中にも“ルビーの靴”がデザインされたオマージュの詰まった1着で、「虹の彼方に」を歌唱。温かく、伸びやかな歌声を響かせた。
月と星、虹に彩られたステージに歓声が上がるなか、続いてエリヴォが真っ白なドレスに花をあしらったスタイルで登場。ブロードウェイ・ミュージカル「ウィズ」より「Home」をパワフルに歌い上げ、最後はエリヴォ&グランデで見つめ合い、手を繋いで本作を代表する楽曲の一つ「ディファイング・グラヴィティ」を熱唱した。心を震わせる歌声に会場はスタンディングオベーションとなるなど、世界中を一気に映画の祭典へと誘っていた。
エリヴォ&とグランデは、レッドカーペットの衣装も実にゴージャスだった。グランデは、ウエストから広がる構造が特徴的なスキャパレリのドレス。上半身はタイトでありつつ、スカートのチュールがふわふわと揺れるドレスで会場を釘付けにした。
エリヴォは、ルイ・ヴィトンのダークグリーンのドレスをセレクト。襟とリボンのデザインが個性的なベルベットのビスチェドレスで、ボリューミーなスカートも存在感を示していた。
同授賞式ではジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズに敬意を捧げたステージ、「ボンド トリビュート パフォーマンス」も繰り広げられた。
こちらではメタリックドレス姿に身を包んだハル・ベリーの案内の後、お馴染みのテーマ曲に合わせて赤いホルターネックドレスのマーガレット・クアリーがお目見え。『サブスタンス』(5月16日公開)の演技も話題となっている彼女が、タキシード姿の男性陣と華麗なダンスを披露した。
さらに「BLACKPINK」のリサが舞い降りて、『007/死ぬのは奴らだ』(73)より「Live and Let Die」を歌唱。スパンコールの輝くブラックドレスから大胆に美脚を見せ、堂々たるオーラとパフォーマンスで観客を沸かせた。
さらにラインストーンを体に絡ませたような超個性派ドレスのドージャ・キャットは、『007/ダイヤモンドは永遠に』(71)より「Diamonds are Forever」を。
黒×白のタイトドレス姿のレイは『007/スカイフォール』(12)より「Skyfall」を歌い上げ、会場を「007」の世界に染め上げていた。
またレッドカーペットでは、マーガレット・クアリーはシャネルの美背中見せのエレガントなドレスを着用。
ドージャ・キャットは光沢のある豹柄ドレスで個性をたっぷりと発揮し、レイはネックラインの大きく開いた真紅のドレス。リサはマーク・ゴンによるドレススーツをキリリと着こなし、胸元に真っ赤な花を飾っていた。
文/成田おり枝