
沖縄のひめゆり学徒隊をモチーフに、思春期の少女たちの日常が、戦争によって否応なしに死と隣り合わせの日々へと変わっていく様子を描いた今日マチ子の漫画『cocoon』を、マームとジプシーの演劇作家・藤田貴大が舞台化し、第23回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した作品の記録映像。2013年8月の東京芸術劇場シアターイーストにおける初演から、2015年には沖縄を含む全国6都市ツアーを開催。その後も、藤田は頻繁に沖縄へ足を運び、2022年2月、現代の沖縄に流れる時間を描いた舞台「Light house」を那覇文化芸術劇場なはーとのこけら落としプログラムとして製作・発表した。これらの時間を経て、 2022年夏、新たに舞台『cocoon』を再編。本作はその2022年の舞台を収録し、800人以上の賛同者によるクラウドファンディングにより完成した記録映像である。
ストーリー
憧れも、初戀も、爆撃も、死も……。戦時中のとある島で、多感な少女サンは、親友のマユたちとともに島の女学校に通っていた。だが、戦況の悪化によって、サンたちもクラスメイトとともに学徒隊として戦地に赴く。目の前でひとり、またひとりと仲間を喪っていく凄惨な状況に心がくじけそうになるが、サンはマユのみずみずしい言葉に包まれることで、かろうじて現実に折り合いをつけていく。だが、極限の状況を迎えた時、マユはサンを守るため、ある行動に出てしまう。
スタッフ
原作
今日マチ子
演出、作
藤田貴大
収録<記録映像>、編集<記録映像>
河合宏樹
音楽
原田郁子
衣装
高橋愛
ヘアメイク
池田慎二
照明
南香織
録音
東岳志
音響、ミックスエンジニア<記録映像>
田鹿充
映像
召田実子
ヴォイス/フィジカルディレクター
石ケ森光政
コラム・インタビュー・イベント
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作品データ
- 製作年
- 2025年
- 製作国
- 日本
- 初公開日
- 2025年8月9日
- 上映時間
- 156分
[c]キネマ旬報社