監督
原爆被害、軍艦島、沖縄戦、慰安婦など朝鮮人たちの証言を在日朝鮮人2世監督が40年に渡って記録した16mmフィルムを元に制作したドキュメンタリー。監督は朴壽南、朴麻衣。
ストーリー
1935年に生まれた在日朝鮮人2世の映画監督・朴壽南(パク・スナム)。そんな彼女の元には、80年代から撮影し、未公開のまま劣化してきた膨大な16ミリフィルムが保管されている。広島や長崎で原爆被害にあった朝鮮人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦の朝鮮人元軍属、そして日本軍の慰安婦にされた女性たち……。朴壽南は、植民地と戦争の歴史の闇に葬られた声なき声を聞き取り、生涯をかけ映像に記録してきた。「貴重な証言を残したい」と娘の麻衣は母と共にフィルムの復元作業を始める。やがて、麻衣は母の生涯の旅をたどりながら、歴史の記録に向き合ってゆく……。