
サラ・ルナ・ゾリッチ
Alma
第48回ロッテルダム国際映画祭でタイガーアワード特別賞を受賞したロードムービー。オランダで生まれ育ったボスニア人少女が、帰郷して疎遠になった父の入院を知り、見たこともない祖国を旅する。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でオランダ育ちのエナ・センディヤレヴィッチの長編デビュー作で、自身のルーツを色濃く投影した半自伝的作品。出演は、センディヤレヴィッチによって発掘され、これが映画初主演となるサラ・ルナ・ゾリッチ、インディペンデント映画やヨーロッパのアート系映画で活躍してきたラザ・ドラゴイェヴィッチ、これが長編映画初出演となるエルナド・プルニャヴォラツ。
ボスニア人少女のアルマ(サラ・ルナ・ゾリッチ)は、戦火に揺れる祖国を離れた両親の下、オランダで生まれ育ったが、父は単身、祖国へ戻り、消息が遠ざかっていた。そんなある日、父が入院したとの知らせを受けたアルマは、母に言われるまま、たったひとりでボスニアへ向かう。出迎えたのは従兄のエミル(エルナド・プルニャヴォラツ)だったが、終始ぶっきらぼうな彼は、何の手助けもしてくれない。部屋に置き去りにされ、キャリーケースは壊れ、荷物も取り出せず、居場所のない空間に身を持て余すアルマ。そんな時、アパートの扉の前で眠り込んでいた彼女に声をかけたのは、エミルの“インターン”を名乗るデニス(ラザ・ドラゴイェヴィッチ)だった。彼だけが、アルマの話に耳を傾けてくれるが……。やがてアルマは、父のいる町を目指し、小さなキャリーケースを引いてバスに乗り込むが、休憩の間にバスは彼女を置き去りにして、荷物を乗せたまま走り去ってしまう……。
監督、脚本
製作
製作
製作
共同製作
共同製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装
メイクアップ
音響
キャスティング
キャスティング
日本語字幕
[c] 2019(PUPKIN)
[c]キネマ旬報社