
チェコのアニメーション&映画作家ヤン・シュヴァンクマイエルが「最後の長編劇映画」と宣言して完成させた集大成的な一作。戯曲『虫の生活』に取り組むアマチュア劇団。その劇中の物語、それを演じる役者たちの素の姿、さらに本作のメイキングも同時進行で映し出す。製作時には資金を補うためのクラウドファンディングが行われ、シュヴァンクマイエルを師と仰ぐクエイ兄弟やギレルモ・デル・トロも大々的に協力、日本のファンも含め世界中から多くの出資を得て2018年に本作を完成させた。
ストーリー
チェコの国民的作家であるチャペック兄弟の有名な戯曲『虫の生活』の第二幕『捕食生物たち』に取り組む、小さな町のアマチュア劇団。とある稽古日、遅刻や欠席するメンバーたちのやる気の無さに、コオロギ役兼任の演出家は怒りが収まらない。さらに、やはりコオロギ役を務める彼の妻ルージェナはハチ役の男と明らかに不倫中……。コオロギ夫妻にフンコロガシ、ハチ、幼虫に寄生虫……。不穏な空気でリハーサルが進むなか、やがて劇の展開と役者たちの行動が交錯し、ついに舞台に惨劇が訪れる……。
スタッフ
監督、脚本
ヤン・シュヴァンクマイエル
製作
ヤロミール・カリスタ
撮影
ヤン・ルジツカ
撮影
アダム・オルハ
編集
ヤン・ダン
衣裳
ヴェロニカ・フルバー
音響
イヴォ・シュパリ
アニメーション
マーティン・クブラーク
アニメーション
オンドゥジェイ・フライスレブル
アニメーション