
戦争で家族を失いながらも、懸命に生き抜いた母の姿を映し出し、「母」という存在の深さと尊さを描く家族の“魂の記憶”をたどる超大作。
ストーリー
第二次世界大戦で命を落とした農村出身の兵士・小山勲。故郷に残した妻・タキと幼い息子・誠一への思いを胸に、彼の魂は80年もの間、闇をさまよい続けていた。ある日、神の島と呼ばれる島に辿り着いた彼は、島の不思議な力で一時的に肉体を得て、未練を断ち切るため日本を目指す。しかしその旅路には、時代の壁、記憶の断絶、そして戦争の傷跡が立ちはだかる。それは、戦史に伏せられたポートモレスビー作戦の実像であった。