監督、脚本
四つの悪夢 - Thee Wreckers Tetralogy
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監督、作家、プロデューサー、イラストレーター、ミュージシャンと多彩に活躍し、2019年に急逝したオランダの鬼才ROSTOの遺作となったダークファンタジー。2025年8月16日より開催のROSTO追悼上映企画「存在証明」にて、パペットアニメーション「ニクスの怪物」、短編ドキュメンタリー「すべてが変わったようで、何も変わっちゃいない」と同時上映。自らの製作スタジオ「ROSTO A.D's」を拠点にCFやMVを手がけるかたわら制作した短編映画「(伝説の)アングロビリー・フィーバーソンの興亡」「ジョナ/トムベリー」で世界的に注目を集めたROSTO。これらの短編は彼が1999年から15年にわたって手がけたアートプロジェクト「Mind My Gap」の一部であり、グラフィックノベル、映像、音楽などの作品群をオンライン上で発表し続けていた。本作はそのスピンアウト作品として、ROSTOがかつて在籍していたパンクバンド「THEE WRECKERS」をモチーフに、“存在しないレコードのミュージックビデオ”ともいうべき4作『No Place Like Home/うちが一番』『Lonely Bones/孤独な骨』『Splintertime/スプリンタータイム』『Reruns/再生』を制作。ROSTOの死後、彼の友人である映画プロデューサーのミハエル・シュマーキンにより「四つの悪夢」としてまとめられた。2023年・第1回新潟国際アニメーション映画祭にて境界賞を受賞。
ストーリー
四つの短編には「THEE WRECKERS(ジ・レッカーズ)」のオリジナル楽曲、オリジナルのバンドメンバー(W.ウォーリー、W.ルーニー、W.フォーリー、 W.ロスト)が、それぞれ登場する。黄泉の国から呼び戻された「THEE WRECKERS」の面々は、それらしい風貌に変わり、オリジナルの定命のバンドが果たせなかったことを実行する。『No Place Like Home/うちが一番』(2008年)は、四部作の最初の作品だ。その続編『Lonely Bones/孤独な骨』(2013年)の最後で彼らが船を放棄するのが見られる。3作目『Splintertime/スプリンタータイム』(2015年)ではバンドが鎖につながれ、どこへ向かうのかわからない道を進んでいる。最後の『Reruns/再生』(2018年)では、彼らは若者、老人、死んだ男として再登場する。