メル・ブルックスの大脱走のレビュー・感想・ネタバレ・評価

1984年5月19日公開、107分

ユーザーレビュー

全1件中、1件目を表示
  • オーウェン
    オーウェン
    ' ' ' ' ' 3.8
    報告

    才人メル・ブルックスが、製作と出演のみに専念した「メル・ブルックスの大脱走」は、エルンスト・ルビッチ監督の「生きるべきか死ぬべきか」のリメイク作品だ。

    ルビッチは、倫理コードの厳しさを逆手に取り、セックスを暗示的に描くのが得意で、その洗練を極めた演出は、ルビッチ・タッチと呼ばれたものだ。

    この二人には幾つも共通点があって、ユダヤ人であること、喜劇役者から監督に転じたこと、監督となってからも喜劇ばかりを手掛けたこと。

    これがブルックスをして、ルビッチ作品のリメイクを思いつかせた理由だろう。

    ほとんど欠点のない、完璧な映画がオリジナルなので、なぞっただけでも面白くなるのだが、ブルックスらしいアクの強いギャグを詰め込んだこの作品も、かなりいい線をいっていると思う。

    いいね! 0
1/1