GAMA

2025年6月21日公開、53分、ドキュメンタリー／戦争

「Underground アンダーグラウンド」の小田香が、沖縄戦で多くの住民が避難した自然洞窟“ガマ”をテーマに作り上げたドキュメンタリー。当時の出来事を語り継ぐガイドを務める男性の語り部としての姿を、小田ならではの映像体験として描き出す。映画作家・ダンサーの吉開菜央が、ガイドの男性と付かず離れずにたゆたう“シャドウ（影）”という女性を体現している。2024年10月19日（土）から新宿K’s cinema、アテネ・フランセ文化センターにて開催の「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー－山形in東京2024」にて特集上映。戦後80周年、沖縄慰霊の日に合わせて2025年6月21日よりユーロスペースにて2週間限定上映。

ストーリー

戦後80年を迎えた沖縄。沖縄戦で多くの住民が防空壕として避難、生活し、また命を落とした自然洞窟“ガマ”の中で、平和の語り部として当時の出来事を語り継ぐガイドの男性がいる。あるガマでは、集団自決によって多くの命が失われた。また別のガマでは、米軍との対話を試み、多くの命が救われた。家族を失った人がいる。家族と再会した人がいる。男性は、ガイドとして語り継ぐ活動の一方で、ライフワークとして遺骨収集にも取り組んでいる。その傍らで、青い服をまとった女性“シャドウ（影）”（吉開菜央）が、男性に付かず離れず、たゆたっている。波打ち際で珊瑚のかけらと戯れている。まるで現代と過去の交差を表現するかのように。その上空に切り裂くような轟音が響き渡り、米軍機が飛び交っていく。

キャスト

松永光雄

吉開菜央

山内平三郎

西原美喜絵

平隈千恵

田原美野

スタッフ

• 監督、編集、音響: 小田香
• 撮影: 高野貴子
• 照明: 平谷理沙
• 録音、テクニカルディレクション・グレーディング: 長崎隼人
• 監督補佐、撮影助手、リサーチ: 鳥井雄人
• プロデューサー: 筒井龍平
• プロデューサー: 杉原永純
• プロダクション・コーディネート: 小田絵理子

作品データ

• 製作年: 2023年
• 製作国: 日本
• 配給: スリーピン
• 初公開日: 2025年6月21日
• 上映時間: 53分
• 製作会社: 豊中市立文化芸術センター（企画：とよなかアーツプロジェクト・豊中市市民ホール等指定管理者 委嘱作品／製作会社：トリクスタ）
• ジャンル: ドキュメンタリー、 戦争

[c]キネマ旬報社