
運に見放されたパンクロッカーとその妻を装う天涯孤独の女、何年も会っていなかった弟の数日間を追い、人生の悲哀と明日へのかすかな希望を描いたヒューマン・ドラマ。売れないパンクロッカーの佐々木芳夫は、母が自殺を図ったとの報せを受け、妻の振りを頼んだ黒沢真紀を連れて、故郷・北海道蘭島に駆けつける。出演は「はこぶね」の木村知貴、「渇愛の果て、」の輝有子、「雨の中の慾情」の足立智充。監督は長編3作目となる北海道出身の鎌田義孝。世界三大ファンタステック映画祭の一つ、ポルトガルのポルト国際映画祭にてワールドプレミア上映。
ストーリー
東京に住む売れないパンクロッカーの佐々木芳夫(木村知貴)は、母が自殺を図ったという報せを受ける。妻の振りを頼んだ黒沢真紀(輝有子)と共に、生まれ故郷・北海道蘭島に駆けつける芳夫。エリート建築デザイナーの弟・悟史(足立智充)を加えた3人は、母が目を覚ますまで、そこで奇妙な時間を過ごす。やがて芳夫は、母の日記の中に“死んだら父の遺骨と一緒に海に散骨してほしい”という記述を見つける。母の願いを悟史にも告げ、芳夫たち3人は母の散骨場所探しに出かけるが……。
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