
ロシア国内で25年ぶりに製作されたパニック大作。モスクワの地下に網の目のように張り巡らされた地下鉄を舞台に、事故によって地下に閉じ込められた乗客たちのサバイバルを描く。出演は「夏の終止符」でベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)を受賞したセルゲイ・プスケパリス、「オーガスト・ウォーズ」のアナトーリー・ベリィ。
ストーリー
道路工事ラッシュのモスクワでは、振動の影響によって市内各所で地下水が漏れ始めていた。家庭での断水も相次ぎ、店で水を買い漁る人が続出。ベテランの地下鉄職員セルゲイは、トンネル内の亀裂から水が染み出しているのを発見。上司に点検を促すが、アルコールで問題を起こしがちな彼の発言は取り合ってもらえない。市立病院に勤めるアンドレイ・ガリーン(セルゲイ・プスケパリス)は、優秀で人柄も良いと評判の医師。だが、家では妻イリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)に浮気相手がいることを知りながら、何も言えずにいた。幼い娘クシューシャもそんな父親に立腹。イリーナも、浮気相手の実業家ヴラト(アナトーリー・ベリィ)から、離婚して自分と一緒になるよう迫られて悩んでいた。そんなある朝のラッシュアワー。クシューシャを連れたアンドレイは、文化公園駅からサドーヴァヤ駅へ向かう地下鉄の42号車輌に乗車するが、そこには偶然、ヴラトも乗り合わせていた。順調に運行する42号だったが、途中で前方から大量の水が押し寄せてくる。これに気付いた運転手は急ブレーキをかけるが、乗客たちの悲鳴が飛び交う中、車輌は一気に濁流に飲み込まれてゆく。水が去った後、車内は死者と負傷者の山となっていた。この状況で顔を合わせたアンドレイとヴラトは、クシューシャを守って危機を脱するために力を合わせる。一方、地下鉄本部では、このままではトンネルが大規模崩壊を起こし、張り巡らされた地下壕にモスクワ川の水が流れ込んでモスクワの半分が陥没すると分析。事故現場エリアの気密扉を閉鎖して液体窒素を注入する措置を秘密裏に決定する。イリーナは、行方が掴めないクシューシャとアンドレイが事故車輌に乗っていたことを確信。真相を確かめるために奔走する。地下に閉じ込められたアンドレイ、ヴラト、クシューシャを始め、乗客たちは目の前の危機を乗り越え、地上に生還できるのか……!?
スタッフ
監督
アントン・メゲルディチェフ
脚本
デニス・クリシェフ
脚本
ヴィクトリア・エヴェシーヴァ
原作
ディミトリィ・サフォノフ
撮影
セルゲイ・アスターホク
音楽
ユーリ・ポテイェンコ
ゼネラルプロデューサー
イーゴリ・トルスツノフ
プロデューサー
セルゲイ・コズロフ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]LLC PRODUCTION COMPANY OF IGOR TOLSTUNOV, 2012
[c]キネマ旬報社