映画ランキング - 全米映画
(2025/4/18~2025/4/20)

2025年4月21日 発表(毎週火曜更新)
2025年4月18日~2025年4月20日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『Sinners』『マインクラフト/ザ・ムービー』『The King of Kings』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)

  • No.1
    NEW
    Sinners

    Sinners

    公開未定
    -
    0

    週末興収$45,600,000

    累積興収$45,600,000

  • No.2
    1 down

    マインクラフト/ザ・ムービー

    、101分、冒険・アドベンチャー
    3.8
    4761

    週末興収$41,300,000

    累積興収$344,627,000

    世界で一番売れている同名ゲームを実写映画化。3Dブロックで構成されたバーチャル空間で、イメージしたものを自由に創りだせる不思議な世界を描く。『アクアマン』のジェイソン・モモア、『ジュマンジ』のジャック···もっと見る

  • No.3
    2 down
    The King of Kings

    The King of Kings

    公開未定
    -
    0

    週末興収$17,273,869

    累積興収$45,339,117

  • No.4
    3 down

    アマチュア

    、123分、アクション/サスペンス・ミステリー
    3.8
    2109

    週末興収$7,200,000

    累積興収$27,322,711

    “アマチュアスパイ”となったCIA分析官が繰り広げる復讐劇を描くサスペンスアクション。『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが主演を務め、愛妻家で内気な性格のCIA分析官チャーリーを演じる。CIA···もっと見る

  • No.5
    4 down
    Warfare

    Warfare

    公開未定
    -
    0

    週末興収$4,855,636

    累積興収$17,120,833

  • No.6
    5 down
    Drop

    Drop

    公開未定
    -
    0

    週末興収$3,350,000

    累積興収$13,482,000

  • No.7
    NEW

    週末興収$2,767,704

    累積興収$2,767,704

    「初音ミク」などのバーチャルシンガーが登場するアプリゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(略称・プロセカ)を原作とする劇場アニメーション。ゲームには登場していない新し···もっと見る

  • No.8
    NEW

    プライドと偏見

    、127分、恋愛
    4.5
    1

    週末興収$2,700,000

    累積興収$41,292,000

    ジェーン・オースティンの名作小説をキーラ・ナイトレイ主演で映画化した恋愛劇。英国の上流社会を背景に、“結婚”という切実な問題に直面したヒロインの葛藤をつづる。

  • No.9
    6 down
    The Chosen: Last Supper (Season 5) Part 3

    The Chosen: Last Supper (Season 5) Part 3

    公開未定
    -
    0

    週末興収$1,800,528

    累積興収$11,605,420

  • No.10
    8 down

    白雪姫

    、109分、ファンタジー
    3.7
    3651

    週末興収$1,172,000

    累積興収$84,569,889

    ディズニー初の長編映画で世界初のカラー長編アニメーションである『白雪姫』を実写映画化。『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラーが白雪姫、「ワンダーウーマン」シリーズのガル・ガドットがヴィ···もっと見る

ライアン・クーグラー監督のヴァンパイアホラー『Sinners』が『マイクラ』を撃破し北米初登場No. 1!
ライアン・クーグラー監督のヴァンパイアホラー『Sinners』が『マイクラ』を撃破し北米初登場No. 1!
ライアン・クーグラー監督のヴァンパイアホラー『Sinners』が『マイクラ』を撃破し北米初登場No. 1!

イースター週末となった先週末(4月18日から4月20日)の北米興収ランキングは、2025年トップクラスのメガヒットを続けている『マインクラフト/ザ・ムービー』(日本公開中)が公開3週目にして早くも首位から陥落するという番狂せが発生。もっとも、目まぐるしく首位のタイトルが入れ替わる状況こそ、北米興収ランキングらしくもあるのだが。
主役を飾ったのは、『クリード チャンプを継ぐ男』(15)やMCUの「ブラックパンサー」シリーズで知られるライアン・クーグラー監督が、盟友であるマイケル・B・ジョーダンとタッグを組んだホラー映画『Sinners』。1932年のミシシッピを舞台に、退役軍人である双子のスモークとスタックが地元に黒人コミュニティ向けの酒場を開設。そこにヴァンパイアが現れ人々に襲いかかるという物語だ。 初日から3日間の興収は4800万ドルで、祝日となった月曜日を含めた4日間では5580万ドルを突破と、事前の予測を大きく上回るスタート。これまでのクーグラー作品とはどれも毛色が異なるためあまり参考にはならないが(「ブラックパンサー」シリーズは例外中の例外であるし)、『クリード』のオープニング3日間との対比では162%と、10年間での彼の監督としての成長ぶりを顕著に窺うことができよう。 そもそもMCU作品を手掛けた監督が、その直後にアメコミ映画以外のジャンルを手掛けて北米初登場No. 1を飾った例は、『インクレディブル・ハルク』(08)の後に『タイタンの戦い』(10)を撮ったルイ・レテリエ以来15年ぶり(興行的成功という面ではスコット・デリクソンとタイカ・ワイティティがいるが)。しかもオリジナルホラーに挑んだ今作がもし興収1億ドルの大台を突破すれば、往年の人気シリーズの続編であった『クリード』から4作続けて興行的成功に導いたことになり、その職人監督としての地位は不動のものとなるのだが、その可能性は極めて高いと見える。 なにより目を見張るのは、その評価の高さ。批評集積サイト「ロッテン・トマト」では、批評家からの好意的評価の割合が98%で、観客からのそれは97%と、2025年公開のメジャー作品ではベスト。口コミで話題が広がっており、平日に入ってからの興行も順調。“ホラージャンル”と“上半期公開”という大きなハンデを二つ背負っているが、来年のアカデミー賞に向けた賞レースへの参戦も充分にありえそうだ。 一方、2位に後退した『マインクラフト/ザ・ムービー』は、週末3日間で興収4049万ドルと、オープニング週末から半減だった前週からさらに半減。『Sinners』との差は3日間で750万ドルだったものが、祝日を含めた4日間では960万ドルに広がっており、平日に入ってからは火曜日・水曜日共に500万ドルずつの大きな差をつけられてしまっている。 とはいえ火曜日の段階で、公開19日目にして北米累計興収3億5000万ドルという節目に到達。これはいままでに興収3億5000万ドルを突破した全71作品中27位という悪くないスピード感で、直近の作品と比べれば『ウィキッド ふたりの魔女』(日本公開中)より4日早い。しかしながらオープニング週末成績では肩を並べていた『バービー』(23)と比べると9日も遅い。『Sinners』との差も『バービー』との差も、主な要因は平日に数字を大きく落としているからに他ならない。これは単にファミリー向け映画の宿命なのか、それとも作品の勢いが失われつつあるからなのだろうか。 文/久保田 和馬


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