『ghost/夜の果て』堀田真由、憧れの羊文学とのコラボに感激!羊文学も「ドキドキしました」と演技を絶賛

『ghost/夜の果て』堀田真由、憧れの羊文学とのコラボに感激!羊文学も「ドキドキしました」と演技を絶賛

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開催中の第39回東京国際映画祭(TIFF)にて11月1日、アニメーション部門作品『ghost/夜の果て』(2027年2月11日)の舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷で行われ、主人公ニケ役の声優を務める堀田真由と、主題歌・挿入歌を担当する羊文学(塩塚モエカ、河西ゆりか)が登壇した。

第39回東京国際映画祭アニメーション部門作品『ghost/夜の果て』の舞台挨拶が行われた
第39回東京国際映画祭アニメーション部門作品『ghost/夜の果て』の舞台挨拶が行われた

本作は、『四畳半タイムマシンブルース』(22)などで知られる夏目真悟監督による初のオリジナル長編劇場アニメーション。舞台は、労働の必要がなくなった近未来。優れた人だけが働き、世界を回す時代では、18歳になると世界に必要な人間かそうでない人間かに誰もが選別される。ニケは15歳ですでに選別された特権を持つ優秀な少女だが、世の中に苛立ちを抱えながら、自分にぴったりの場所があるに違いないと居場所を探し続けている。そんな彼女の前に、深い喪失を抱えるマスが現れる。

主人公ニケ役の声優を務める堀田真由
主人公ニケ役の声優を務める堀田真由

この日ジャパンプレミアを迎え、上映前の会場から拍手を浴びて登場したメンバー。堀田は「観てくださる方々、それぞれの心に委ねられる作品。そんな余白を楽しみながら、ご覧いただけたら」とにっこり。塩塚は「長い間、この作品と向き合って、一緒に過ごしてきて。ついに観ていただける、曲も聴いていただけることが、楽しみです」と鑑賞後の感想も気になるとコメント。河西も「すごく大切な作品になった。いよいよ皆さんに観てもらえることに、ドキドキしていますし、楽しみです」と声をそろえるなど、それぞれが高揚感を口にしていた。

羊文学の塩塚モエカ
羊文学の塩塚モエカ

ニケ役の堀田は、脚本を読んで「独創的な世界観で、想像力豊かな脚本。この力強い脚本に、お芝居が負けていられないと感じた」という。「実際にはない世界線なんですが、そこに生きる登場人物たちがとても人間らしくて、普遍的で。いろいろなものを考えさせられました」と発見も多かった様子。

ニケについて「自分自身の居場所を探している。周りの人とは分かち合えない孤独さを抱えている少女」と分析しながら、夏目監督からは「あまり感情を乗せないようにお芝居をしてほしい」というオーダーがあったことを明かした。堀田は「普段は映像のお芝居をしているので、映像の世界だと、そこの感情や空気のまとい方、機微みたいなことを一番に考えて演じている。今回はできるだけ、感情を抜くという。なんなら『棒読みで読んでほしい』と言われて。感情をなくすという作業が初めてだったので、とても悩みながらでしたが、楽しく挑戦させていただきました」と振り返った。何度も感情を抑えるようにという演出があったといいうが、「もっとクールに、もっとダークにと。“星空”というセリフがたくさん出てくるんですが、私は関西人なので。イントネーション問題もシビアにご指導いただきました」と照れ笑いをのぞかせる場面もあった。

羊文学の河西ゆりか
羊文学の河西ゆりか

羊文学は、主題歌と挿入歌の合計6曲を本作のために書き下ろした。ミニアルバムが作れるほどの曲数だが、塩塚は「あっという間だったよね」と河西とうなずき合い、「打ち合わせでのお話では、私がすごく『ニケは私だ!』と思って。『10代のころにこんな経験があって、これがニケの気持ちと重なると思う。どうですか』と私の話を聞いていただく時間でした」と監督との打ち合わせを回顧。「映像に合わせてイメージを膨らませていくのが、すごく楽しかったです」と充実感を口にした。

羊文学は、主題歌と挿入歌の合計6曲を本作のために書き下ろした
羊文学は、主題歌と挿入歌の合計6曲を本作のために書き下ろした

「以前からずっと、羊文学さんの楽曲を聴かせていただいていた」という堀田は、「ああ、主題歌なんだ!…と。コラボレーションできることが、とてもうれしかった」と感激しきり。「音楽には、アニメーションの表情や声のお芝居だけではない、余白の部分を底上げしてくれるパワーがある。羊文学さんの音楽には、言葉にならない部分をそっとなぞってくれるような、不思議なパワーがある」と力説。すると塩塚は「ひと言ひと言から、いろいろなものが伝わってきた。ステキでした」、河西も「存在感がすごい。ニケの気持ちは表面上だけではわからないことがあるけれど、その部分まで伝わってきた。あと声の低音がカッコよくて、気持ちよくて。ドキドキしました」と難役を演じた堀田の芝居に惚れ惚れとするなど、互いの魅力を語り合い、会場を和やかな雰囲気で包んでいた。

『ghost/夜の果て』の魅力をアピール!
『ghost/夜の果て』の魅力をアピール!

最後に堀田は、「美しくて繊細な映像表現を楽しんでいただきたい。キャラクターのファッションやメイクもすごくこだわっている」とアピール。「経験を重ねて大人になるなかで、変わらずに大切にしたい気持ち、忘れたくない感情があるにもかかわらず、世の中との折り合いをつけたり、譲ってしまうタイミングが、少なからずあるなと思う。私自身、そういった違和感を見過ごしてしまう寂しさを感じていた」と打ち明けながら、「ニケの本物を追い求めている気持ちを通して、皆さんの心にある大切な気持ちに触れるような時間を過ごしていただけたらうれしい」と願いを込めた。

塩塚も「メイクやスタイリストさんが入ったアニメの映画は、なかなかないのでは」と劇中のファッションは注目だと語り、「劇伴は、君島大空。本当にすばらしいミュージシャンが、魂のこもった1曲、1曲を作っている。ぜひ音楽も聴いていただけたら」と希望。河西は「キャラクターとストーリーと演出。メイクやファッション、音楽、映像、CG、すべてがこの映画の表現になっている。逆に音楽やセリフがないところも、全部が表現になっている。目を離さず、ぜひ観てほしいです」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。


取材・文/成田おり枝

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    『四畳半タイムマシンブルース』などで知られる夏目真悟監督初のオリジナル劇場アニメーション