小金井公園の客車が聖地に!『ゴジラ-0.0』制作者と地域協力のもと実現した撮影秘話を独占取材

小金井公園の客車が聖地に!『ゴジラ-0.0』制作者と地域協力のもと実現した撮影秘話を独占取材

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核実験で誕生したゴジラが再び戦後復興期の日本を襲う、山崎貴監督の最新作『ゴジラ-0.0』(公開中)。山崎監督以下、第96回アカデミー賞視覚効果賞に輝いたVFXの白組ほか前作『ゴジラ-1.0』(23)の主要チームが再集結。主演の神木隆之介、ヒロインの浜辺美波はじめ吉岡秀隆、安藤サクラ、山田裕貴、佐々木蔵之介など前作のメンバーに加え、長澤まさみや田中泯など新メンバーも加わって、見応えあるスペクタクル&人間ドラマを繰り広げる。

本作の舞台は昭和24年。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)や『永遠の0』(13)など在りし日の日本の風景を何度も再現してきた山崎監督は、本作でもセットやVFXを駆使して戦後の日本を忠実に再現している。そんななか、ロケ撮影が行われたのが敷島浩一(神木隆之介)と典子(浜辺美波)、明子(永谷咲笑)が一家3人で列車で移動するシーン。撮影に使われた客車は、劇中に出てくる路線で実際に使われていたものと同じ「スハフ32形客車」で、東京都立・小金井公園に展示されているものが使われた。そこで『ゴジラ-0.0』制作部の山田哲也、小金井公園長・若松正樹、そして映画やテレビドラマに撮影可能な東京都内のロケ地情報を提供し、案内、調整も行う「東京ロケーションボックス」の佐藤一輝に、ロケーション決定までの経緯から裏話まで撮影秘話を聞いた。

昭和24年に中央線で実際に使われていた客車が小金井公園に!

――まずはロケ地が小金井公園にある蒸気機関車展示センターに決定するまでの流れをお聞かせください。

山田「探したのは、昭和24年に東京から新潟に向かう中央線で使われていた客車ですね。まずは当時どんな車両が何が走っていたかを調べるわけです。該当する“スハフ32形客車”が小金井公園ともう一つ別の場所にあるとわかり、実際に見てこちらにお願いしました。もう一つのほうはJRさんが所有していて、特別列車として現役で使われていたんです。形式は同じでしたが、きれいに塗り直されてピカピカだったので使えませんでした」

――東京ロケーションボックスさんにはどのような形で依頼が来たのでしょうか?

左から東京ロケーションボックスの佐藤氏、小金井公園長の若松氏、『ゴジラ-0.0』制作の山田氏
左から東京ロケーションボックスの佐藤氏、小金井公園長の若松氏、『ゴジラ-0.0』制作の山田氏撮影/杉映貴子

佐藤「最初は山田さんから連絡があり、都立公園で展示している車両を使いたいということでした。通常の許可条件外での撮影になるので、まず公園長の若松さんに『G』という名がつく東宝が製作する映画の撮影で使わせていただけませんか、と相談したら『いいですよ、おもしろそうですね』と(笑)。最初からとても協力的で、ロケハン時から毎回現場に来ていただきました」

――かなり大きな公園ですが、撮影にはよく使われるのでしょうか?

若松「ミュージックビデオなど小規模な撮影で公園が使われることはありますが、客車のなかを使うのはおそらく初めてではないかと思います」

――客車と機関車の2両で展示されていますが、撮影に使ったのは客車だけだったのですか?

山田「客車のみです。引っ張っていた機関車はD51(デゴイチ)だったらしいんですが、ここにあるのはC57なので、別で撮ることになりました。JRの高崎線に臨時列車で走る車両もあったんですが、撮影が難しかったので京都鉄道博物館まで行きました。D51を車両基地内で動かしてもらって撮影し、CGにしたんです」

佐藤「逆に汽車は使わなかったんですね(笑)」

「山崎組はボロボロが好きですから(笑)」(山田)

――客車だけですと、セットという選択肢はなかったのでしょうか?

【写真を見る】小金井公園にある、92年目の車両
【写真を見る】小金井公園にある、92年目の車両撮影/杉映貴子

山田「ロケ前提でしたね。というのもシーンが短いことと、探せばあるだろうという理由からです。これまで山崎組では昭和の戦前・戦後の映画を撮ってきたので、『あそこに行けばある』とスタッフもある程度わかってはいたので。でも、小金井公園を使うのは山崎組でも初めてだと思います」

佐藤「前作『ゴジラ-1.0』もほとんど東京で撮っていませんからね。東京ロケーションボックスも関わることができなかったので、都立公園が候補なら絶対逃せないなと。断られたらどうしよう…と思っていたのですが、小金井公園さんにはすばらしい対応をしていただきました」

――都の施設の場合、使用許可の手続きはどのような形になるのでしょうか?

若松「私ども指定管理者は東京都から公園管理を受託している団体なので、まず東京都に話を持っていきました。普段は商業撮影といってもスチールで1~2時間程度ですが、何日間も確保し続けるのは初めてでした。でも企画書も詳細に作られていたので問題なく申請が通りました」

――許諾はすぐ下りるものなのですか?


若松「2025年6月に山崎監督はじめ皆さんがロケハンに来られ、こうやって撮影したいという話を細かく詰められました。7月に撮影方法を説明するため一緒に東京都に行き、了承いただきました」


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